遅れて届いた賀状にはビックリするものがある。「息子が車の運転中に脳梗塞になり右半身不随と失語症後遺症で4カ月間入院しました」とあり、一家の大黒柱だったから大丈夫かと心配になった。その流れで別の賀状を見て、「肝臓ガンと診断され」などとあるから大変だと思ったら、「ドッグフードから野菜中心の食に代えてくれました」とあるので、エッ?と読み返してみると、飼い犬のことだった。
それから、「今年の夏は自転車で四国を一周する大望を抱いています。これができれば20代と50代に次ぐ3度目となり、どうやらこれがラストチャンスとなりそうです。そしてもう一つ決心しました。75歳になるのを機に、今後は賀状を差し控えさせていただきます」とある。年を取ると、こんな賀状が増えてくる。私も来年の賀状には、「これが最後の年賀状です」と印刷するつもりでいる。
我が家での親族の集まりを今年で最後にしたので、妹や姪っ子は寂しがっていたが、いつかどこかで終わりを告げなくてはならない。ルーフバルコニーでのチューリップ畑も今年限りにする。それでもバラの鉢は残るし、アジサイもツバキもキンモクセイもデイゴもミカンも残る。これらの大きな鉢の木をどうすればいいかと迷っている。少しずつ片付けていく他ない。井戸掘り仲間の先輩はまだまだ井戸掘りを続けるつもりでいるが、そろそろ若い人へ伝えていくことも考えて欲しい。
回覧板に百人一首が載っていた。見ていたら、初詣の様子が浮かんできた。
元旦に 大吉だったと メール来て これであなたに 会えると微笑む
元旦に 大吉だったとメール寄越し 会える?と訊けば 会えないと返す
おみくじは 小吉なれど 恋愛は 女性リードで 愛成るとあり