友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

老人は苦悩する‥

2019年11月21日 17時47分22秒 | Weblog

 右目の白内障の手術から10日経った。手術の翌日は遠くのものがキレイに見えた。ところが今は、手術前と同じようになってきている。右目よりもよく見えていた左目が、手術前の右目のようにモヤがかかっている。しかも、全体に黄色っぽい。「メガネは何時買ったらよいですか?」と尋ねると、先生は「もう少し落ち着くまで待ちましょう」と言われた。

 白内障の手術を受けた先輩に聞いても、「慣れるまで10日はかかった」と言う。メガネなしでも車の運転ができそうな気がしていたが、遠くがぼやけていては無理だ。自然に任せるしかない。誰かが言っていたが、情報(知識)のほとんどが目から得ていると実感する。文字好きの私としては、新聞や本が読めるだけでも幸せだろう。

 先輩は「新聞を隅から隅まで読む」と言うが、私は1面のコラムと読者の投稿欄が好きだ。中日新聞の投稿欄にはヤングという若者コーナーがあり、小学生の投稿に感心する時もある。短歌のコーナーも必ず目を通す。「書くまでは思いもしないことまでが書くと出てくる 書くということ」「改憲の日本を元へ戻さむと 亡霊のごと明治憲法」。

 香港でデモを見ていた日本の大学生が逮捕された。「こんな時に、そんな所へ出かけるな」と学生を批判する声。香港の女性活動家が、「何もしていない学生を逮捕した警察をなぜ批判しないのか」と言っていた。どうも私たちは権力を批判する目を無くしている。「桜を見る会」があれほど私物化されているのに、若者たちから批判の声は上がらない。

 「声上げぬことはある意味『加担』なり 分かってはいる老いたる今も」。老人は苦悩する‥。短歌は10月20日に掲載されたもの。

 

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