友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

香港の学生デモ

2019年11月22日 17時15分17秒 | Weblog

 どこへも行かず、一日中家に居るとブログのネタが見つからない。今日のような雨降りだと、ルーフバルコニーにも出ないから、外の空気を吸うこともない。やることはテレビを見るか、新聞や本を読むことくらいしかない。テレビは沢尻エリカさんの薬物や「桜を見る会」ばかりで、もういいやという気になってしまう。

 香港の学生デモも連日取り上げられていたが、新しい材料が見つからないようだ。60年安保の時は高校に入学したばかりで、新聞やテレビで知った。凄いことが起きているという感覚だった。名古屋の高校生はデモに参加していたようだが、私が入学した田舎の高校の新聞部は、過激な先輩が多かったが、「デモに行こう」と言う人はいなかった。

 夏休みに東京の大学に行っていた従兄がやって来て、「世の中は変わるよ。東京の大学へおいで」と言い、学生運動を熱く語ってくれた。70年安保闘争は機動隊に石を投げたり、大学をバリケードで封鎖したり、過激な行動になっていたが、社会人となっていた私はテレビニュースで見る側にいた。組合の動員で出かけた時、私の通う高校の生徒がデモに参加していた。

 香港の学生デモを見ていて、どんなに過激な行動で警察と闘っても勝利はないだろうと思った。過激になればなるほど、警察も執拗に弾圧してくる。60年の時も70年の時も、警察の若者は大学生を羨ましく思い、妬みや憎しみを抱いていた。弾圧する側にデモに同調する若者が生まれるなら、革命は成功するだろう。

 社会はいつも弾圧される側が、人の数で権力を倒す。けれども権力を握るとまた弾圧する。ロシア革命でもソ連邦の崩壊でも東欧の民主化でも、武器を持った弾圧側が革命に負けた。香港の学生デモもその先駆けなのだろう。中国本土もいずれ専制ではなくなるはずだ。

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