友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「新潟酒蔵巡り」その2

2020年02月10日 17時59分17秒 | Weblog

 1日目は全く風も無く、よく晴れた暖かな一日だった。宿は南魚沼市の六日町温泉とあったので、さぞ老舗の温泉宿だろうと想像していたが、期待はちょっと裏切られた。食事の時、「日本酒」について「講義」があり、1時間飲み放題だった。残念なことに、私はどのお酒を飲んでもそんなに違いが分からない。

 ゆっくりと料理を食べながら、お酒を楽しめればそれで充分満足なのだ。我が家で飲んでいる日本酒とは違い、コクと旨味がある。先輩から、「日本酒はチビチビと意地汚いほどに飲むのがいいんだ」と講釈を聞いてきたが、一気に飲めば酔いが回って食事もできないから、ワイワイやりながら時間をかけて飲むのがいい。

 けれど、いつの間にか周りに人がいなくなってしまった。飲み放題の1時間を超えたのだ。翌朝、カーテンを開けると一面の銀世界だった。平野の向こうに見えていた山々が全く見えない。魚沼は豪雪地帯なのに、昨日まで雪は降らなかったそうだ。雪が珍しい私たちは「凄い、キレイ」と喜んでしまったが、この地方の人は雪かきに忙しない。

 1晩でこんなに積もるのかと思うほど、雪は黙って降り続く。本当に音がない。雪の降りしきる中、2日目は「越後ゆきくら」で有名な玉川酒造を見学。隣りにスキー場があり、雪の蔵で製造した酒を熟成させていた。次に南に下って、「八海山」で有名な八海醸造が経営する「魚沼の里」の一角にある大規模な「雪蔵」を見学、その後、私はひとりで園内を散策した。

 雪は小降りになった。それでも帰路は、湯沢で昼食して打石に戻り、峠を越えて津南へ出て、飯山から上越自動車道に乗るコースだ。雪の峠越えは難コースだ。バスがスリップして50メートルほど下の雪の川へと転落する夢を見たが、正にそんな道だった。無事に塩尻へ到着したが、雪は無く風が魚沼以上に冷たかった。運転手さん、あれからゆっくり日本酒を味わえましたか?

 誘ってくれた友だちが歌を送ってくれたので、ちょっと詞を借りて私も作ってみた。

 「魚沼の雪に喜び友詠う 五臓六腑の酒蔵巡り」

コメント
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