最近のテレビは面白くない。どういう理由なのか、医療ドラマがやたらに多い。カミさんが見ていた『恋はつづくよ どこまでも』をちょっとのぞき見したが、「アホくさ」と思ってしまった。看護師になったばかりなのに、医師と同じマンションに入居して家賃払えるのだろうか。
それに看護師は先輩と後輩がハッキリしていたが、医師は一体どうなっているのと言うくらい、態度も言葉遣いもなっていない。ストーリーが面白ければ現実考証はどうでもいいのだろうか。年寄りの私は、どうもそこが気になってしまう。
オヤッと思うドラマもある。心惹かれるというより、「いったい、なに?」という思いが強い。初回から見ていないからよく分からないのかも知れないが、日曜日の『テセウスの船』と火曜日の『10の秘密』で、どちらも因果関係がさっぱり分からない。
「テセウス」はギリシャ神話に出てくる青年だが、「船」は何を意味しているのだろう。未来からやって来たという設定だが、普通の常識では「過去を変えることは出来ないが、未来は変えられる」。この言葉はコマーシャルでも使われている。なのに、主人公は過去を変えようとしている。
『10の秘密』も不可解だ。いったい誰が悪者なのか、謎は深まるばかりだ。2作ともドラマとしては、「謎解き」ゲームなのかも知れないが、共通するのは家族愛だ。親と子、妻と夫、愛しているが故に裏切るのか、傷つけ合ってしまうのか、その点に私の関心がある。
仙台の次女が、「マスクを送って」とメールして来た。カミさんは我が家にある1箱を送りたいが、「送ってしまうと手元に10枚しか残らない」と悩んでいる。子どもを優先するのが親の務めだろう。「明朝、薬店でマスクを見てくるから、これは送ってやろう」と納得させる。外は霰が降ってきたから、今は出て行きたくない。やっぱり私もダメ親だ。