久しぶりに複数の人と話した。話題はもっぱら新型コロナウイルスによる影響ばかりだ。安倍首相が27日の夕方に突如として、「全国の小中高校および特別支援学校を3月2日の月曜日から春休みまでを休校とする」と発表した。これを受けて公共施設も閉鎖になった。
感染がどこまで広がっているのかよく分からないのに、いきなりの首相英断に学校も行政も戸惑いはあっただろうが、閉鎖すればその責任からは免れるからと飛び付いてしまったようだ。公共施設で発表会や講演会あるいはグループの勉強会などを準備していた人たちは、打つ手は無くお先真っ暗である。
26日に「会場が借りれなくなることはありませんよね」と訊ねた時は、「皆さんからのキャンセルはあっても、こちらからお断りすることはありません」と言われて安堵していたのに、「えっ、どうして?」と問うても、「上からの指示ですから」と言うばかり。プログラムの刷り直しや他所から劇団を招いている場合はどうやって穴埋めをするのか、「頭が痛い」と言う。
安倍首相は「(損失を)保障する」と言うが、何がどこまでなのか分からない。国会の討論を見ても、全く何も見えてこない。超党派でコロナウイルス対策を検討することは大事だが、桜を見る会やモリカケや検事長の定年延期は、安倍首相の政治姿勢の問題である。このままではまたしてもウヤムヤになってしまう。
日本人は怒りに任せたりせずに、みんなで問題に取り組むように教育されてきた。新型コロナウイルスのような得体の知れないものにすぐ振り回され、不安ばかりが掻き立てられ、肝心のことを忘れたり、水に流してしてしまう。これではウヤムヤ感染だ。