真夜中の午前1時過ぎだった。ブォーという風の音がし、ザァーという雨の音がした。まるで台風の時のような激しい風雨だ。慌てて起きて、カーテン越しにルーフバルコニーを見た。天気予報で風が強くなると聞いていたので、それなりの対策はしたつもりだが心配だった。
こんな豪雨の中、外に出ていくことは出来ない。やるだけのことはやったのだから、後は天に任せる他ない。そう思ってフトンに戻った。今朝、ルーフバルコニーを見ると何事にもなっていなかった。まだ、風は相変わらず強く吹いている。ツツジがスイセンをバックに咲いていた。
昨夜の荒れた天気は神の怒りなのか。自分の娘を「しつけ」を理由に死に至らしめた父親に懲役16年の判決が出た。42歳の父親は、58歳で出所してくる。今、1歳の次女は17歳の難しい年頃になっているはずだ。刑務所での態度がよければもっと早い出所になるかも知れない。
どうしようもなく悲しくなることが多い。2年前、森友問題で公文書の改ざんにかかわった財務省近畿財務局の職員が自殺した。妻が夫の死の解明を求めて、その手記を公表した。けれど、担当大臣である麻生副総理は「手記は読んでいない」と言い、「新たな事実が判明したことはないので、再調査はしない」とまで言う。
自殺するしかなかった誠実な人が、勉強にもしっかりと取り組んでいた小4の女の子が、なぜ死に追い込まれなければならなかったのか。どう見ても世の中おかしい。神が怒り狂うのも正におかしいが、新型コロナウイルス旋風もおかしくなっている。どうすれば良いのだろう。