サニブラウン・ハキームが先日の全米大学選手権100メートル決勝で9秒97をマークし、桐生祥秀が持つ9秒98の日本記録を100分の1秒塗り替えた。先月の大学南東地区選手権決勝で自身初の9秒台である9秒99をマークしたのに続く記録更新の快挙である。高校生の頃、陸上部に属していた我が身としては、実に感慨深い。何がって、長らく・・・実に19年間も破られなかった10秒の壁を、一昨年12月に桐生がようやく突破し、更に二人目が続いて、この日本でもまるで魔法が解けたかのように時計の針が動き出したような、ちょっとゾクゾクする感覚に囚われるのだ(笑)。日本の短距離界がこれほど粒ぞろいの時代はかつてなく、来年の東京五輪400mリレーが楽しみだし、それまでに9秒台が続出するのではないかと期待が高まる。
サニブラウンと言えば、2017年の世界選手権(ロンドン)200mで当時17歳157日の若さで決勝に駒を進め、ウサイン・ボルトが持っていた最年少ファイナリスト記録(18歳355日、2005年)を塗り替えた逸材である。このとき7位入賞を果たしたが、右太腿裏を痛め、その後のシーズンは休養を余儀なくされた。昨年も5月に右脚付け根を痛めた。アスリートにつきものとは言えケガに悩まされている。私も、レベルは違うが、陸上部で本格的に走り始めて右足裏の関節を痛め、治り切らない内に焦って練習すると今度は左腰を痛め・・・と、ケガを無意識に庇おうと無理をするのか別のところを痛めたりする。油断大敵である。
ところで、どうでもいい話だが、陸上部の部室の壁には、100m、200m、400m・・・と、部の歴代記録が、本人の名前と記録した年とともにマジックで手書きされており、それをベンジンで消して自分の名前と記録に書き換えるのが夢だった。そうは言っても夢はなかなか叶わないものだから、いつしか500mLコーラの一気飲み記録などを書き加えて、ムキになって競い合ったものだった。凡人の哀しさ・・・
サニブラウンの話に戻ると、彼の魅力は、188センチ、83キロの体格を生かした大きなストライドにある。桐生の9秒98のときと比較すると、100メートルを駆け抜けるのに要した歩数は、桐生の約47歩に対して、サニブラウンは約43歩だったそうだ。桐生の武器はピッチの速さと言えるのだろう。そんなライバルの二人が今月27日に開幕する日本選手権で直接対決する。こりゃ今から楽しみだ。
サニブラウンと言えば、2017年の世界選手権(ロンドン)200mで当時17歳157日の若さで決勝に駒を進め、ウサイン・ボルトが持っていた最年少ファイナリスト記録(18歳355日、2005年)を塗り替えた逸材である。このとき7位入賞を果たしたが、右太腿裏を痛め、その後のシーズンは休養を余儀なくされた。昨年も5月に右脚付け根を痛めた。アスリートにつきものとは言えケガに悩まされている。私も、レベルは違うが、陸上部で本格的に走り始めて右足裏の関節を痛め、治り切らない内に焦って練習すると今度は左腰を痛め・・・と、ケガを無意識に庇おうと無理をするのか別のところを痛めたりする。油断大敵である。
ところで、どうでもいい話だが、陸上部の部室の壁には、100m、200m、400m・・・と、部の歴代記録が、本人の名前と記録した年とともにマジックで手書きされており、それをベンジンで消して自分の名前と記録に書き換えるのが夢だった。そうは言っても夢はなかなか叶わないものだから、いつしか500mLコーラの一気飲み記録などを書き加えて、ムキになって競い合ったものだった。凡人の哀しさ・・・
サニブラウンの話に戻ると、彼の魅力は、188センチ、83キロの体格を生かした大きなストライドにある。桐生の9秒98のときと比較すると、100メートルを駆け抜けるのに要した歩数は、桐生の約47歩に対して、サニブラウンは約43歩だったそうだ。桐生の武器はピッチの速さと言えるのだろう。そんなライバルの二人が今月27日に開幕する日本選手権で直接対決する。こりゃ今から楽しみだ。