風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

スマイリング・シンデレラ降臨

2019-08-06 00:59:41 | スポーツ・芸能好き
 ゴルフのAIG全英女子オープンで、昨年7月にプロテストに合格したばかりでルーキー・イヤーの渋野日向子(弱冠二十歳)が、あれよあれよと言う間に優勝してしまった。日本勢のメジャー勝利は、1977年の全米女子プロ選手権を制した樋口久子さん以来42年ぶり2人目の快挙だそうである。私の世代で言えば、1987年にアメリカ人以外で史上初のLPGAツアー賞金女王になった、あの岡本綾子さんでも手が届かなかったメジャー制覇である。凄いなあ。
 試合前は全くのノーマークで、先ずは同級生ながら先輩格で既に日米両ツアーで6勝をあげている畑岡奈紗、次いで前週のエビアン選手権でローアマを獲得した18歳の安田祐香が注目されていた。ところが初日に、7バーディー、1ボギーの66をマークし、首位と1打差の2位につけると、予選通過にとどまらず上位も狙える状況で迎える二日目・・・などと報じられ、そこでも4バーディー、1ボギーの69で回り、通算9アンダーで首位と3打差で2位を守り、三日目には、7バーディー、2ボギーの67と伸ばして通算14アンダーで、とうとう二位に二打差をつけて首位に立った。最終日も快進撃は止まらず、7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68と、四日間を通して唯一人60台で回り、通算18アンダーの270で優勝をかっさらってしまった。
 英紙ガーディアン(電子版)は、笑顔を絶やさずプレーする姿から「スマイリング・シンデレラ」との愛称がを持つ渋野の強心臓ぶりに感嘆し、「(今大会は)スマイリング・シンデレラと呼ばれる選手のおとぎ話のような結末だった」と優勝を称えたらしい。米紙USA TODAY(電子版)は、対戦相手のプレーに対して力強く拍手を送る試合中の渋野の様子を伝え、「このような選手は見たことがない」と絶賛し、終始、笑顔を振りまく姿に「英国のファンは魅了された」と伝えたらしい。
 小学生の頃にソフトボールもやっていたというのは、岡本綾子さんと同じで、体幹が強そうだ。カー娘の「もぐもぐタイム」のように、よっちゃん食品工業の「タラタラしてんじゃね~よ」を試合中に食べていたというので、問い合わせが殺到し、お盆明けから増産するらしい。思わぬところで渋野日向子効果が出ている。
 黄金世代とされるのは、畑岡奈紗(6勝)、勝みなみ(4勝)、新垣比菜(1勝)、小祝さくら(1勝)を追って、一年遅れで渋野日向子(3勝)、河本結(1勝)、原英莉花(1勝)、大里桃子(1勝)と、ツアー優勝経験者が既に8名という錚々たる顔ぶれで、皆、1998年度の生まれで同級生というから驚きである。私の子供たちの世代だから、なんとなく分かるが、今までにない日本人(新人類は死語?)という感じがする。どうかこのまま伸び伸びと活躍して、日本の閉塞感を打ち破って欲しい(笑)。
コメント
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