かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

とんかつ屋さんで

2017年11月12日 20時27分03秒 | みゆみゆとの生活
昨日、みゆみゆが所属する合唱団で保護者向け説明会がありました。
今年度末に海外の合唱コンペティションに参加することになっていて、その説明です。
私が行くつもりだったのですが、そうちゃんが「おとうさんと プールは いや!」とゴネたため、説明会には夫に行ってもらうことにしました。

で、私は夕暮れ時からそうちゃんとお散歩
ちょうど体動かしたいと思ってたんだ~い。(ほんまか?)

先週木曜日に思い付きで歩いた、「とんかつ屋さんまで歩いて電車で帰ってくるコース」を選択。
「とんかつと きしめん たべるよ
頼みたいメニューも前回と同じ。さすがそうちゃん、よく覚えてる。

冷たい風が吹き抜け、あたりもとっぷりと暗くなってくる中の1時間弱のお散歩は修行のようでしたが・・・
でも、ほんとに落ち着いていました。
2回目だからだね。見通しがついてるのが大きいです。

そうちゃんが安心して歩いてる感じが、つないだ手から伝わってくる。
途中、焼肉屋さんとハンバーグ屋さんに浮気しかけて「あっちいきたいよー!」って大声出す場面もありましたが、すぐに立ち直れました。
上等、上等

とんかつ屋さんに着いたのは5時半過ぎ。
お客さんはまあまあいたけどスタッフが少なく、随分待たされました。

先に食券を買う方式なのですが、席についてから半券が机に残ってるのをそうちゃんが気にして、
何度もヨコにまっすぐ並べ直す。おお、正しい自閉ちゃん。

それにしてもよく待てました。30分くらい。
そのうちそうちゃんが、注文が通ってるのか気になったのか(?)、おもむろに半券を店員さんに手渡した!(ヒヤッとする母ちゃん。)

「はい どーぞ
そんなそうちゃんに、若いアルバイトの女の子が、
「いえ、これは領収書ですので、持っていてください。いりません

そうちゃんに知的障害があることは一目でわかったはずだけど、そんなこと関係なく、きちんと顔を見て説明してくれました。
そうちゃんにもその説明がスッと入ったようで、半券を引っ込めてまた「手はおひざ」で待つ姿勢に戻ることができました。

いやー、「いりません。」って分かりやすいわ~。
障害のある子の不思議な行動には、横にいる母親の顔を困ったように見るのが一番ありがちな反応なんだけど。
知識があったか、逆に深い考えもなく普通の子と同じ対応をしたのか。

どっちにしても、
うれしいな。かわいいな。ふたりとも。
なんて思って、気持ちがほっこり

そのあとバイクで合唱団説明会からすっ飛んで帰ってきた夫が合流し、3人でとんかつを食べて、そうちゃんと私はまた少し歩いて電車で帰宅しました。
こんなに穏やかだと、お散歩も楽しい。
また行こう。

でも、ここからは寒くなるよね・・・
必要なのは気合いか。