かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

MRIギブアップ

2021年02月24日 22時35分18秒 | みゆみゆとの生活
今日は私の話だけ。

数年前から、月経過多・重い生理痛・貧血の治療のために婦人科に通っている。
病名は子宮内膜症ということになってたけど、最近になって内膜ポリープが見つかった。
大きさは2センチ程度で小さいけど、場所があまり良くないらしく、痛みの原因になっているらしい。

念のためMRIを撮りましょう、ということになり。
今日行ってきました。

最初に「閉所恐怖症はありませんか?」と聞かれる。
「ないです」と答えた。
MR Iは初めてだけど、そうちゃんやみゆみゆに何度か受けさせたことがあり、どんな検査かはよく知っている。
何の不安感もなく、着替えて指輪外して検査室に入った。
これが甘かった。

機械の上に寝て腰にベルトを着け、更に上に重い板を乗せられて動けない状態に。
耳にヘッドホンを装着。
心地いいジャズが流れている。
「このまま20分じっとしていてくださいねー」
優しそうな技師さん(ベテラン男性)。

ベッドが動き、機械の中へ。
最初から目をつぶっていればよかったのに、好奇心でじっと壁を見てしまった。
すごい圧迫感。
このとき初めて、不安を感じた。
なんか怖い。
いやいや、MRIは痛くも痒くもない検査。
閉じ込められるとか、危険な目に遇うことは考えられない。
ゆっくり呼吸しとけばすぐ終わるはず。

検査が始まり音が鳴り出した瞬間、目の前がフワーッと回り始めたような気がした。
う。気持ち悪い。目の前の壁が回転してるような錯覚。
そこへ激しいガン、ガン、という音。
思ったより大きい音で緊迫感が増す。
息苦しくなってきた。ダメだ。

たまらず、手のひらに握っていた、ぷにぷにのナースコールを押しました。
「どうされましたか?」
「ちょっとこれ、私無理かもしれません…」
やっとのことでそう言った。

一旦機械から出してもらい、技師さんと話す。
めまいと息苦しさのことを言ったら、
「磁場がいろんな方向でグルグル回るので、センシティブな人は酔うこともあります。無理はしない方がいいです。」とのこと。
そして、「足から入ると大丈夫という方もいますが、やってみますか?」と。

そして二回目のチャレンジ。
向きを反対にして、足から入れてもらった。
マスクは外した。
頭付近まで機械に入るけど、かろうじて視界の1/3程度、天井が見える。
天井の柄を集中して見つめ、気持ちを必死でそらす。

かくして検査は終わりました。
ああしんどかった。
技師さん、
「カルテに『今後は足から』と書いておいたので、次から何も言わなくても足から入れますからねー」
ありがたや。
「次の時」も撮る場所が下半身であることを祈る。

検査を終えてからもしばらく体の妙な感じは残りました。
「磁場酔い」という言葉もあるらしく、私は影響を受けやすいタイプだったようです。

何でも経験してみないとわからないね~。
というお話でした。
ちなみにネットで引いたら、歌手の森山直太朗さんも人間ドックのMRIをギブアップされていた。
ダウンタウンの松ちゃんも無理な人らしい。
MRIでパニックになりかけたなんて恥ずかしいけど、同じ人を見つけるとちょっとホッとする。