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シンガポールの医療制度について

2007年09月05日 | たばこをめぐる見聞記
◎ どうやらシンガポールの医療制度は、日本などに比べて数段すぐれているものらしい。リー・クワンユー元首相が、欧米諸国の健康保険制度を勉強し、破綻の要因を「自己責任の希薄化」と断定した上で、シンガポールの「セイブセーフ」と呼ばれる積立制度を導入したという。
私が驚いたのは8割を占める公立病院の健全な経営であり、それと共存する私立病院の高度・高級医療の充実ぶりであった。国として、国民(患者)への説明もすこぶる合理的であり、親の積立が余れば子に引継ぎ、なくなれば子や親戚が負担する。それも無理な場合に限って、患者の医療費を国が負担するという仕組みであり、簡潔なおかつ説得力がある。

◎ 高度・高級医療を担う私立病院のターゲットは、けっして国内だけではなく、近隣諸国の富裕層が数多く訪れる。ホテルなみの受付を設け、そこでは患者を「お客様」と呼んでいる。公立病院の料金は、患者の負担能力や意向によって、A~Cにクラス分けされている。Aクラスを選択すれば、医療費は全額個人負担であるが、自分が診てもらいたい医師を選択できる。
医療制度については大変参考になったけれど、たばこに関しては「ちょっと待ってよ!」と感じたのである。喫煙教育はもちろん、喫煙場所の規制を徹底させた結果、現在の喫煙者率は15%に減少したというけれど、この点については余り学びたくないと思うのだ。(Tuesday.25.September.2001)
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