◎ 数年前(1995年以降)から、JR在来線や新幹線の喫煙場所で、美味そうにたばこを吸う女性を見かけることが多くなった。はじめは、「男と同じような感じで一服しているなあ」と感じたけれど、それは多分、彼女たちが従事している「仕事」との関係が大きいのだろうと思うようになってきた。
◎ 世間では、単にストレスと位置づけているが、それだけ女性が多種・多様なプレッシャーを伴う仕事につくようになってきた証左であろう。女性が仕事中の喫煙することは、現在はもちろん、以前から社会的な規制が強く働いていた。移動途中の駅の喫煙場所での一服、昼食時にたばこの吸えるお店をさがし、気安く一服するという限られた場所で、たばこを吸いながら気分転換をはかっている女性たちは多いのだ。
◎ 責任が重く、多忙な業務であればなおさらのことだ。朝日新聞(2002.2.25)の禁煙というコラムに、日本看護協会(会員約42万人)の禁煙に向けたとりくみが紹介されていた。協会は来月15日、全都道府県の担当者を集めて、初のたばこ対策推進会議を開き、「今すぐ(1か月以内)に禁煙したい」という1割強の層を手始めに、禁煙への誘導をはかり、禁煙する人を支えるカウンセリングなどの「禁煙支援プログラム」を立ち上げ、ポスターやチラシで参加を呼びかけるそうだ。
◎ さらに、8月からは職場の「禁煙支援リーダー」を育てる研修制度もスタートさせ、「仕事のハードさも一因ではあるけれど、看護学生時代に吸い始めてそのまま習慣に、というケースが多い。国民の健康を守る専門職としての自覚が必要です。自分たちの職場風土を変えていかなくては」という同協会・小野光子常任理事の決意を記載していた。
◎ たばこは嗜好品であるから、当然にも個人的な相性が大きく、それを一律に統計上の数字として扱うことには問題があり、無理やり禁煙させることによって、効率性や安全性を低下させるような愚行はやめてもらいたい。
◎ 喫煙プログラムのとりくみ以前に、もっと優先順位の高いテーマがあるはずだし、結果的にそれを見えなくさせてしまうことにつながることが心配だ。私の極論ではあるけれど、「たばこは発ガン性が高く、万病のもと、世界で多くの人命を奪っている」というような報道が、一方では、成人に育つ前に飢餓や病気等で死亡する子どもたちを救う対策を遅延させている、とは言えないだろうか。(2002 01/28)
◎ 世間では、単にストレスと位置づけているが、それだけ女性が多種・多様なプレッシャーを伴う仕事につくようになってきた証左であろう。女性が仕事中の喫煙することは、現在はもちろん、以前から社会的な規制が強く働いていた。移動途中の駅の喫煙場所での一服、昼食時にたばこの吸えるお店をさがし、気安く一服するという限られた場所で、たばこを吸いながら気分転換をはかっている女性たちは多いのだ。
◎ 責任が重く、多忙な業務であればなおさらのことだ。朝日新聞(2002.2.25)の禁煙というコラムに、日本看護協会(会員約42万人)の禁煙に向けたとりくみが紹介されていた。協会は来月15日、全都道府県の担当者を集めて、初のたばこ対策推進会議を開き、「今すぐ(1か月以内)に禁煙したい」という1割強の層を手始めに、禁煙への誘導をはかり、禁煙する人を支えるカウンセリングなどの「禁煙支援プログラム」を立ち上げ、ポスターやチラシで参加を呼びかけるそうだ。
◎ さらに、8月からは職場の「禁煙支援リーダー」を育てる研修制度もスタートさせ、「仕事のハードさも一因ではあるけれど、看護学生時代に吸い始めてそのまま習慣に、というケースが多い。国民の健康を守る専門職としての自覚が必要です。自分たちの職場風土を変えていかなくては」という同協会・小野光子常任理事の決意を記載していた。
◎ たばこは嗜好品であるから、当然にも個人的な相性が大きく、それを一律に統計上の数字として扱うことには問題があり、無理やり禁煙させることによって、効率性や安全性を低下させるような愚行はやめてもらいたい。
◎ 喫煙プログラムのとりくみ以前に、もっと優先順位の高いテーマがあるはずだし、結果的にそれを見えなくさせてしまうことにつながることが心配だ。私の極論ではあるけれど、「たばこは発ガン性が高く、万病のもと、世界で多くの人命を奪っている」というような報道が、一方では、成人に育つ前に飢餓や病気等で死亡する子どもたちを救う対策を遅延させている、とは言えないだろうか。(2002 01/28)