goo

歩きたばこは良くないが、歩くことは絶対にいい…

2007年09月22日 | たばこの気持ち
◎ 昨年(2002年)あたりから、尻の下側の筋肉がおちていることに気がついた。先日、リビングで横たわっていた子どもの足を見たら、パンパンではちきれそうだった。できるだけ、僕は歩くことに心がけているけれど、ついつい油断してしまい、楽な方へと自分の意識が引っ張られる。歩きたばこは良くないが、健康増進には歩くことが一番である。

◎ 6月27日(金)のNHK「にんげんドキュメント(生きていくから歩くんだ)」では、2003年で80歳になった「生涯遍路」の田中幸次郎さん、通称「幸月(こうげつ)さん」が紹介された。6年前に、四国の札所を88から1番札所へ回る「逆打ち」を始め、通りすがりのお接待などの好意で日々の糧を得てきた。そんな幸月さんは、山頭火を尊敬する俳人でもあり、お接待を受けたお礼に句集(2000冊を超えた)を贈っている。

◎ この6年間で20数回の「逆打ち」をくり返すうちに、香月さんを待つ人たちが増え、中には「おっかけアマチュアカメラマン」を自認する人もいて、とうとう写真集を自費作成し、香月さんに写真集を詰めたカバンごとプレゼントした。香月さんが遍路をするきっかけは、幾度か結婚したがうまくいかず、仕事をしながら一人暮らしをしてきたが、ついに仕事がなくなり、国民年金にすがって生きていくしかないと気がついたとき、両親を供養する旅に出ようと思い立ったからだ。

◎ 月に5~6万円の年金で、日々の生活に汲々としながら生きるより(飼い殺し)、歩けるうちにいつ野垂れ死にしてもいいから、好きな俳句を詠み、両親の供養をしながら、自由気ままに札所巡りを続けると語っていた。おっかけアマチュアカメラマンの写真でも、出会った頃と現在の表情は明らかに違っていた。生死をかけた修行の凄みが、何ともいえないやさしい慈悲に富んだ表情へ変わっているのだ。くり返すこと、さらには毎日続けることが、どれだけ重要な意味を持っているのかについて、僕は深く再認識させられた。(2003 07/09)

※ 同年の7月13日、幸月さん(本名:田中幸次郎さん)は殺人容疑者として逮捕されたという(2007年8月22日、私はそのことを初めて知った)。11年前(1992年)に大阪で知人を刺した罪で、指名手配されていたのだ。本名のままテレビに出演したので、それを警察が見逃すわけはなかったのだろう。覚悟の上らしく、「殺すつもりはなかった。指名手配は知っていた」と語っていたという。(2007/09/22)
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

たばこで故郷を想う、ということ

2007年09月22日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
◎ 先日、東京駅品川方面のホームにある喫煙コーナーで一服していたら、皮ジャンバーを身につけた年のころ40代後半の男性が、薄黄色の透き通ったプラスチック製のたばこ入れから、エコーを1本取り出して吸ったのである。あのたばこ入れ、亡き祖母が「しんせい」を吸っていた当時に使っていたような気がする。今、JRの喫煙コーナーの看板は「ピース・アコースティック」一色だったけれど、その男性のエコーがとてもかっこよく見えた。

◎ 昨夜(2002年11月7日)、同じチームのメンバー6人で職場近くのカラオケルームに行った。私が都内のカラオケルームに入ったのは、多分、初めてのことである。小林旭の曲を歌ったところ、北海道出身の上司から「北帰行」と「北へ」のリクエストを受けたが、まるで歌えない曲だったので、「次回までに覚えておきます」と答えておいた。自宅に帰ってから、「北へ」を聞いてみた。3番の歌詞に、「男は振り向き、暗い空を見上げ、つけたたばこに故郷を想う」というフレーズがあり、「いい歌だなあ」と感動したのである。ぜひ、自分の持ち歌にしたいものだ。(2002 11/08)
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )