◎ 一言申し上げたいことがある。たばこが吸える場所を減らせ、売れないようにしろ、受動喫煙喫煙は人体を蝕むといったコンセプトのもとに、今春「健康増進法」が国の法律として制定されたが、その背後で恐るべきことが続出していることに、ぼくは背筋が凍る想いをしている。最近のニュースでいえば、複数の犯人が量販店で売られていた手錠を4つ購入し、それを使って4人家族全員を殺害した事件である。
◎ 手錠が量販店で平然と市販されている事実は、いったい何を物語っているのだろうか。ぼくが知る限りでは、一部の痴呆老人介護施設において、深夜の徘徊を避けるためにベッドへ拘束するために使われていたが、社会的な問題として摘発されてから、手錠はもっぱら警察関係のみで使用されるものと思っていた。極限すれば、拳銃などと同様に法律的な規制を受けていると勘違いしていたのだ。そこで、ぼくは自分が手錠をかけられたとしたら、いったいどのような心理状況になるのだろうかと想像してみた。
◎ それは「計り知れないほどの恐怖」であったし、住宅地で4人の家族が複数の犯人に殺害され、いまだに犯人グループを逮捕できないことは、日本の現状が心底から危機的な場面を迎えていると思ったのである。だからというわけではないが、たばこの自販機規制したり、公衆の面前から喫煙場所をなくしたりすることよりも、量販店で手錠などという物騒な道具を売ってはいけないと言いたい。もちろん、手錠そのものをなくせばいいのではなく、「健康増進法」などというお気楽な法律の実行にエネルギーを使うこと以上に、もっともっと根本的な「社会の崩壊」を食い止めるために全力投入すべきなのだ。(2003 06/27)
◎ 手錠が量販店で平然と市販されている事実は、いったい何を物語っているのだろうか。ぼくが知る限りでは、一部の痴呆老人介護施設において、深夜の徘徊を避けるためにベッドへ拘束するために使われていたが、社会的な問題として摘発されてから、手錠はもっぱら警察関係のみで使用されるものと思っていた。極限すれば、拳銃などと同様に法律的な規制を受けていると勘違いしていたのだ。そこで、ぼくは自分が手錠をかけられたとしたら、いったいどのような心理状況になるのだろうかと想像してみた。
◎ それは「計り知れないほどの恐怖」であったし、住宅地で4人の家族が複数の犯人に殺害され、いまだに犯人グループを逮捕できないことは、日本の現状が心底から危機的な場面を迎えていると思ったのである。だからというわけではないが、たばこの自販機規制したり、公衆の面前から喫煙場所をなくしたりすることよりも、量販店で手錠などという物騒な道具を売ってはいけないと言いたい。もちろん、手錠そのものをなくせばいいのではなく、「健康増進法」などというお気楽な法律の実行にエネルギーを使うこと以上に、もっともっと根本的な「社会の崩壊」を食い止めるために全力投入すべきなのだ。(2003 06/27)