前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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じん肺被害。ゼネコンが謝罪拒否とは・・・

2010年04月23日 | Weblog
  「被告らは、トンネル工事に携わった元請事業者として、じん肺被害の発生を防ぎ得なかった事実を厳粛に受け止め、法的責任を認めて、原告らに真摯に謝罪し、現在、トンネルじん肺に罹患し闘病を続けている患者の方々に対し心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられたトンネルじん肺原告及びその遺族に対して衷心より弔意を表明する」。

  4月21日に原告ら代理人が作成した「トンネルじん肺根絶3陣の和解について」の文書だ。裁判所に提出された。

  まだ寒いなか、福井市の中央公園に集まり、集会をひらき、裁判所までデモ行進をする。じん肺患者のみなさんにとっては、命をけずりながらのたたかい。裁判で証言する予定だった方も体調を崩され、代わりの方が代読した。

  原告側代理人の吉川弁護士の説明では、「原告らに真摯に謝罪し」のゼネコンは抵抗しているという。金沢地裁では、ゼネコンの代理人が「謝罪できない。原告がそう思うのは勝手だ」とのたまった、という。

  たたかいのスローガンは、「あやまれ、つぐなえ、なくせじん肺」。吉川弁護士は「客観的には謝っているからこそ、これまで一人一千数百万~二千万円を賠償してきた。お金として謝罪の気持ちをあらわしている」と述べているが、当然だ。

  労働災害を引き起こし、少なくないトンネル労働者を死に追い込んでいるゼネコン企業が謝罪もしないなどということは許されない。怒りがこみあげてくる。ゼネコンは、じん肺で闘病されているみなさんが、長期の裁判によらずに、生活保障を受けられるように「基金」創設に協力すべきだ。裁判後の交流会では、わたしもあいさつさせていただいた。

  夜のひととき、たたかっているみなさんと、お酒を酌み交わした。「ご支援、ありがとうございます」と言われるが、こちらこそ、困難な中で長期の不屈のたたかい、「お疲れさまです。ありがとうございます」。

勝利和解の日を、お元気でお迎えください。