前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「地域主権改革」の危険。中島篤之助先生の訃報。

2010年04月16日 | Weblog
   赤旗・・・・・日本共産党の山下芳生議員は13日、参院総務委員会で質問し「地域主権改革」一括法案について子どもの発達にかかわる「最低基準が維持、向上される担保がない」と追及しました。
 一括法案では、これまで国が定めてきた保育所や児童養護施設など児童福祉施設の最低基準を自治体の条例に委任します。

 山下議員は、現行の児童福祉施設の最低基準(省令)は、「明るく衛生的な環境」など子どもたちの健やかな発達を保障することが目的であり、「厚労大臣は最低基準を常に向上させるよう努める」としている点を指摘。「すばらしい決意と哲学だ。(今回の法案で)今の最低基準より向上するのか」と迫りました。

 山井和則厚労政務官は「現行の基準を基本と考えている」と答弁しました。

 山下議員は「最低基準を無くせば何も担保がない」と批「地域主権改革」判し、虐待などを受けた子どもたちが入る児童養護施設で理事長から「今の最低基準を下げるなら、子どもを集団で世話をするのはやめたほうがいい」と訴えられたことを紹介。「職員は国の不十分な制度と、住み込みというきつい労働条件の下で頑張っている。今の最低基準でもギリギリで、職員の自己犠牲の上に成り立っている」として最低基準の堅持・向上を重ねて求めました。・・・・・・・・・

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   「地域主権改革」というが、小泉政権以来の「地方分権」同様、中身はまったく逆で、国の責任放棄で地方の財政格差が生活格差などに直結する危険があると思いますね。こうして、しぼりながら消費税増税で地方消費税拡充=地方財政支援、などという方向にもっていこうとするのならば、自民党政治と変わりません。なにより山下議員も指摘しているように、こどもたちが最大の被害者となる改悪は許されません。


    今日の赤旗には、日本科学者会議原子力問題研究委員会委員長をつとめられた中島篤之助先生の訃報が。わたしが新米の共産党嶺南地区委員長時代、関西電力美浜原子力発電所で蒸気発生器細管が破断し、緊急炉心冷却装置が働いた大事故がおこりました。その際に、共産党の吉井議員とともに現地調査にかけつけていただきました。いま、日本が危険な原発「もんじゅ」の運転再開や原発大増設にむかおうとしている時に、残念でなりません。ご冥福をお祈りします。