前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福島原発事故。「放置された」住民の実態に衝撃をうけました。

2011年06月13日 | Weblog
        時事・・・原発地下水からストロンチウム=海水も、「注意深く監視」-保安院

        経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原発の敷地内で5月18日に採取した地下水から、放射性ストロンチウムを検出したと発表した。地下水からの検出は初めてで、事故で放出されたとみられる。
 保安院によると、1号機の地下水でストロンチウム89が1立方センチ当たり0.078ベクレル、同90が0.022ベクレル。2号機で同89が19ベクレル、同90が6.3ベクレル。
 1号機については空中や土壌から流れ込んだ可能性が高いが、比較的濃度の高い2号機のストロンチウムの由来は分からないという。

 取水口付近の海水からも、最大で国の定めた濃度限度の240倍に上るストロンチウムが検出されており、保安院は海に漏れ出た高濃度汚染水の影響とみている。西山英彦審議官は「魚介類で大きな値にはならないと思うが、注意深く監視する必要がある」としている。(2011/06/12)・・・・・・



        依然として収束にはほど遠い状況。ストロンチウムは半減期が29年と長く、骨に蓄積すると癌の要因となります。
魚に蓄積し、人間に摂取される恐れがあります。徹底した調査が必要です。


        昨日は上京し、原発問題で情報交換や資料収集をおこないました。全国各地で原発ゼロへの取り組みがすすめられています。
福島の議員の方々からも、「南相馬市は原発の被害は及ばないと、原子力防災計画はなかった。3月12日に県は段ボール箱のヨウ素剤を役所に置いていっただけで指示もしなかった。放射能汚染の拡大状況も知らされず、飯舘村に避難して被曝した人もいる」「ヨウ素剤あったが服用の指示もなく、誰も服用しなかった。妊婦まで高濃度汚染地域に避難させられていた」など、政府や福島県の防災対策がまったく機能せず、「防げたはずの」被曝拡大の実態には戦慄しました。

       原子力防災のエリアは20キロか30キロか、いろんな議論もあります。福井県庁も敦賀市など立地自治体も頭を悩ませています。
しかし、今回の事故でも明らかなように、30キロで大丈夫ともいえないのが実情です。

       アンコントロールに陥る「異質な危険」。それが原発であることをまざまざと実感したのが今回の事故。
福井県民の命と安全、土地と財産を守るためには重大な決断が必要です。