前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井市9条の会で「大阪・橋下市長をどうみる」学習会。毎日新聞福井支局長の手紙、に思う。

2012年04月01日 | Weblog
      昨日は、大森県議のお母さんの葬儀、福井市9条の会例会、地域訪問活動などでした。福井市9条の会例会では、海道弁護士が大阪の橋下市長の分析と問題点を提起。最高裁内部の動きもふくめて、あまりに現行法を無視する手法に批判があること、いっぽう住民の支持を集めている要因などを報告しました。

橋下市長は特異な憲法9条批判をおこない、マスコミやネット上でも「話題」になっています。

     彼の特徴は「国家権力の虎の尾は踏まない」ということです。ですから、米軍基地問題やおもいやり予算、消費税増税などにたいする「舌鋒」はにぶい。

そして、身近な公務員や組合などを攻撃して、わかりやすく「溜飲を下げさせる」という手法をとっているのでしょう。

      ある自民党県議は「しょせん花火だ」と言っていましたが、火遊びで庶民が大やけどをする、また民主主義が大やけどを負う、という危険をもっているのが橋下政治ではないでしょうか。


      地域訪問では、どこでも「福島の状況をみれば原発はやめてほしいね」「5月13日に志位委員長が来るのならぜひ聞きにいきます」と。民主党支持者の方も「新幹線はいらないわ」ときっぱり。

地域を歩けば、議会では少数の声が、県民多数の声だ、ということを痛感します。

       いま、しんぶん赤旗では日刊紙、日曜版で原発問題を連打しています。

ぜひこの機会に、原発問題でも、消費税や橋下市長の問題でも、ずばり真実を報道している赤旗をお読みください。
福井の方は 0776-27-3800 へ。または、私にお申し込みください。

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     毎日・・・・支局長からの手紙:さようなら /福井


     4月1日付で、東京の夕刊編集部へ異動することになりました。安藤大介記者も大阪の経済部へ移ります。赴任して2年半。福井への愛着が深まり名残惜しいのですが、新しいところでまた努力したいと思います。3年間を過ごした安藤記者も、同じ気持ちのようです。彼のあいさつは月末の記者コラムで掲載します。

 後任は、伊藤雄一新支局長と佐藤慶記者です。自己紹介は4月初めに掲載します。二人とも北陸への赴任は初めてです。豊かな自然の風景や恵み、温かな人の輪をやがて知ることでしょう。

 最後は時間の余裕もないので、支局近くの足羽川べりをぶらぶらして、福井に別れを告げることにします。気がめいった時など、ぷいと支局を出てよく歩きました。早く清い流れには季節ごとの水鳥が遊び、河原ではどこから出てきたのかと思うキジとかけっこをしたこともある。冬は長靴でよく足跡を刻みました。天気のよい日に見える白山は、名山にふさわしくいつも神々しかった。そんなことで、10分も歩けば、いつの間にか気分が変わっていました。

 さて、この欄では福井のことをあれこれと研究してきました。当然ですが、よいところもあれば、悪いところもありますね。

 地方が陥りがちな弊害は、人間関係が濃密で、批判が出にくいところでしょうか。特に福井にはその傾向が強いように思います。以前には有効だったものでも、時代が移れば、早く交代させた方がよいものもある。批判の少ない社会では、時期を逸して大きな社会的損失を招くことがあります。

 全国紙の役割として、その代替機能を果たさなければと考えてきました。それでも、だんだん知り合いが増えて批判先にも見知った顔が浮かぶようになった。なるほど地方で批判をするのは難しいものですが、あえてそこを突破して議論の活発な福井にしてほしいと思います。

 日本海側が近代的発展に遅れをとった根本には、明治以後、日本が欧米の背中を追いかけるためにとられた商工業の集中政策が太平洋ベルト地帯を中心に展開されたことがありますね。西川一誠知事に、この問題での感想を聞いたことがあります。「それは、やむを得なかったかもしれないね」と話していました。現在、アジア諸国が高度経済成長を目指す中で、やはり集中政策が多くみられます。そういうものかもしれません。

 日本では、その時代はもう終わりました。そこに福井のチャンスを見出していってほしいと思います。既得権の恩恵が大きい地域ほど、なかなか転換に踏み切れないでしょうから、その意味でも、福井に期待したいと思います。

 去るにあたり、思いは尽きません。みなさま、お元気で。福井よ、さようなら。【福井支局長 戸田栄】(ご意見は、toda-s@mainichi.co.jpにお願いします)毎日新聞 2012年3月30日 地方版・・・・・・・・


   
     「全国紙の役割として、その代替機能を果たさなければと考えてきました。それでも、だんだん知り合いが増えて批判先にも見知った顔が浮かぶようになった。なるほど地方で批判をするのは難しいものですが、あえてそこを突破して議論の活発な福井にしてほしいと思います。」・・・

     その通りだと思います。戸田支局長は以前、新幹線問題でもたしか「まちづくりの視点がない計画」という趣旨で批判的に書かれていました。

ある自民党県議が言ってました。「県庁側にいろいろ頼みごとをするのに、佐藤さんみたいに批判はできない」

ある市長が言ってました。「本音は新幹線はいらないし、北陸線の3セク化も困る。しかし、私だけ異議を唱えるわけにはいかない」

     こうして、福井はおかしくなってきたし、さらに問題を抱えることになるのではないでしょうか。

これまでは「みんなで渡ればこわくない」とばかり、原発どんどん、大型公共事業どんどん、でやってきました。そして日本が大変なことになってしまいました。

     今度は、「みんなで言えばこわくない」・・・・・「本当は原発やめてください」「本当は新幹線やめてください」!

がんばりましょう。

    大阪経済部へ転勤される安藤さんには、落選中にもときどきコメントを求められました。

戸田支局長と安藤記者の新任地でのご活躍を祈ります。