前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

昨日も福井県庁前での大飯原発再稼働反対行動。今日は市民行進。県議会民主系会派会長も「再稼働に異議」

2012年04月11日 | Weblog
      昨日も県庁前での「大飯原発再稼働反対」の行動に参加しました。若い女性が署名への協力をしていったり、「がんばってください」の激励などいただきました。ありがとうございます。マスコミ調査でも「再稼働賛成はわずか15%」と報道されていましたが、このように国民が信任していない再稼動を強行することは許されません。

夜の地域訪問でも、ほぼ軒並みの訪問で対話しましたが、どこでも「福島をみると原発はやめてほしい」「原発はいやです」などの強い反応がかえってきました。


    今日は、「大飯原発再稼動は許さない!」市民行進です。ぜひ、ご参加ください。
午後1時半、福井市光陽3丁目の光陽生協クリニック前を出発し、福井県庁近くまでデモ行進をおこないます。その後、福井県庁に署名を提出し、要望活動をおこないます。


   さて、県議会議員の間でも再稼動をめぐり活発な議論が交わされています。
民主党系会派の会長をつとめる野田県議もみずからのブログで、「大飯再稼働に我れ異議あり。!」と表明しました。野田さん、がんばろう!
野田県議は書いています。

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   ・・・・ 野田政権が福島原発事故で、年末から打ち出している取り組み、「冷温停止状態」の宣言、この間の「除染作業」、さらに大飯原発の再稼働ありきの姿勢に、与党の一員とはいえ、強い疑義を持ちます。・・・
  知事の提案に国は応えていない。これでは知事もノーであろう。
私は、加えて問題提起する。
 不測の事態に至ったとき、現地での指示・対策をとる、免震重要棟やオフサイトセンターと体制は不十分。
 若狭湾、敦賀半島の活断層の分析評価と耐震
 前科のある保安院でなく、原子力規制庁の設置管理の下で
 防災避難計画の早期見直し策定、安定ヨウ素剤の服用体制
 国の事故調査検証委員会の結果反映       
などが生かされるべきだ。それにしても福井県原子力安全専門委員会のメンバーに千五百万円もの寄付「賄賂」が行われていたとは残念至極。
県も議会も、専門委員会も、県民の生命と財産を守るために、未来に責任を持つことに真摯でなければならないと決意しています。(野田県議ブログより)

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    私も野田県議の主張の通りだと思います。
県議会第2会派の会長の発言でもあり、県議会はその時がきたら時間をかけてあらゆる角度から慎重に再稼動の是非を議論しなくてはならないと思います。
 もちろん、野田会長らの視察中に拙速な結論をだすことを慎むべきであることは当然です。
 
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    環境社会学者・文化人類学者でもある滋賀県知事が大飯原発再稼動をめぐり独自の専門委員会を組織することになりました。

福井県の原子力安全専門委員会の委員に「原発マネーが流れていた」と報道されているなか、県民のなかにも「公正な判断ができない」と疑義があがるのは当然でしょう。市民団体も申し入れをおこないました。
私も議会で委員の選任をあらためるべき、と提案してきました。

    いづれにしても滋賀県の動きのように、福井の原発は福井県だけの問題ではなくなっています。
住民の安全を守るのが地方自治体の使命であり、原発事故時に影響をうける地域もふくめて「多重チェック」がかけられる趨勢は止まらないでしょう。福井県の原発政策も従来どおりではいかないのは自明であり、知事、県議会がこういう問題にも真剣に向き合い、「解」を求めることが必要です。「国まかせ」では、福井県と県議会にたいする近隣府県の信頼も落ちる、というものです。

また、滋賀県議会でも京都府議会でも、自民党も民主党も公明党も、原発再稼動に異議を唱えているのですから。政党の在りようも問われているのです。
日本共産党は、福井でも近畿地域でも、「再稼働反対」で一致しています。政策の一貫性ある責任政党です。

以下、滋賀県の報道です。

■NHK・・・滋賀県 原発の安全性検討委設置へ   4月10日

福井県にある関西電力の大飯原子力発電所の運転再開を巡る動きが活発になるなか、滋賀県の嘉田知事は、専門家を集めた委員会を作り、原発の安全性などを独自に検討していくことを明らかにしました。
関西電力大飯原発の運転再開を巡って、野田総理大臣ら関係閣僚は、関西電力から提出された安全対策の工程表が政府の新たな安全基準におおむね適合していると判断し、運転再開の必要性について、週内に最終的な判断を行うことにしています。

こうしたなか、滋賀県の嘉田知事は、10日の会見で、原子力やリスク管理など幅広い分野の専門家を集めた委員会を作ると明らかにしました。
委員会では、大飯原発をはじめとする福井県にある原発の安全性や将来的なリスクなどを独自に検討するということで、嘉田知事は「できるだけ速やかに立ち上げ、大飯原発の再稼働について意見をまとめたい」と述べました。

また、関西電力の管内では原発の運転が再開されないと電力が不足するおそれがあるという政府の電力需給の見通しについて、嘉田知事は「需要は高く、供給は低く見積もるということが関西電力や政府の去年からのやり方で信頼性に疑問が残る。再稼働に向けたシナリオのように感じ、不満だ」と批判しました。・・・・・・