物部の森

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【書籍】本を読む本

2011年06月10日 | Weblog
 『本を読む本』(MJアドラー/CVドーレン著、外山滋比古/槇未知子訳)を読む。

 1940年発刊され、半世紀以上、世界中で読まれているロングセラー。本を知的かつ積極的に読むための規則を述べている。
 読書のレベルは4段階に分けられる。
  ・第1レベル:初級読書
  ・第2レベル:点検読書
  ・第3レベル:分析読書
  ・第4レベル:シントピカル読書
 「シントピカル読書」とは同一主題について複数の本を同時に読んでいく方法。
 概念的にはおおよそ既知の内容。昨今の読書法の多くは、本書が源流になっていることがよく分かる。特に、第2・第3の手法は、下読みや拾い読みをした後、深く突っ込んで読んでいくという、いわゆる速読術などでも紹介されているものである。
 第3・第4レベルの間に、番外編みたいな感じで、「文学の読み方」という章がある。小説、戯曲、詩の読み方などを解説している。文学を読むときに「読み方」なんかを意識したことはないので参考になる。
 読書の技術というのは、学校教育の中で全く教えてくれない。こういった「古典」で手法を早めに学んでおくのは大切なことである。
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