ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

改めましていろいろと。

2008-01-02 23:04:57 | Private・雑感
あらためまして、明けましておめでとうございます。

2007年はお世話になりました。
人の役にたった覚えがまったくないので、
バランスシート的には赤字です。
お世話になりっぱなし。
その前までを考慮すれば、赤字にはならなそうですが、
去年はそんな感じです。
今年もよろしくお願いします。

今年は、就職して毎日何かに忙しくなるようです。
おかしくなったら
「みちこ変わったね」
と言って下さい。どこがどう変わったのか、それが容認すべきものかどうか、
吟味してやりたいです。
さあどう転ぶのか。

さっきブログを書きながら、
「抗うことがすべてだな」と思いました。
環境に、その前に、流されて満足しそうな自分に、抗うべきです。
それが今年の目標です。

お気づきかと思いますが、ちょっと酔ってます。
ばあちゃんちで伝統的寝正月を過ごし、
今日車で帰ってきて、焼肉をして、ワインを2本空けました(家族で)。
久しぶりのワインは効きます。

そのあと、「ダーウィンの悪夢」という映画の続きを見終わったところです。
薄気味悪い魚がもたらした、ビジネスINアフリカの実態を追ったドキュメンタリー。
「お金があれば、勉強したい」
と答えながらも、ワニのいる湖に飛び込み、漁をし、体を壊し、またはエイズにかかり、
死に、残された家族には貧困が残り、その巨大魚を始末する仕事に従事し、
不衛生な労働環境に体を壊す。
子供には不衛生なドラッグが出回り、貧困のサイクルは一生を超えて続く。
彼らにとって、勉強したい、というより
「勉強するまでの余裕ある生活水準まで生きたい」という意味かもしれない。
世界は広い。
それを小さくしようとして、輸送機がいろんなものを運び、
情報の非対称性は拡大するばかり。
「来年は・・・シカゴの先物取引相場は下がるか?」
と牛舎をやってる伯父に聞かれた質問が頭をよぎりました。
自然環境以上に大きな、世界規模の経済リスク。

「弱肉強食の原理が世界を制している。勝ち組は誰だって?
 それはまず白人だ。
 なぜなら、世界銀行やら世界食糧計画(WFP)やら、援助機関を
 作って助ける側にいるのは白人ばかりだ。」

誰もが、助けられつつ助けるような仕組みだったら
納得いくのかもしれないけど。


勝負目になりそうな2008年、
臨むところ、という気持ちで酔っ払って寝ます。
どうぞそれでは。

生きて幸福になることに抗うこと

2008-01-02 17:15:34 | Private・雑感
生きて幸福になることに抗うこと
「ぼくらには、ぼくら自身になる時間はない。ぼくにはただ、幸福になる時間があるだけだ」


「ただ、幸福になるには時間が必要だ。たくさんの時間がね。
 幸福もまた長い忍耐なのだよ。そしてほとんどすべての場合、ぼくらは自分たちの人生を
 お金を稼ぐことに費やしてしまうんだ。」

ザグルーは語る。真理だ。
そしてメルソーは悟る。

「人間の唯一の務めとは、生きることであり、幸福になることだ」



カミュの『幸福な死』を読んだ。
哲学とは、美しくて危険なものだ。
正しく、美しい人間の真理を連ねた文章は、
何かの「極み」を追求し、伝えている。
正しくて、美しい。
でもそれは「極み」であり、言ってしまえば「極論」である。
極論はいつの場合にも、意識するには不可欠だが、実行するには危険すぎる。

上のような真理に達したメルソーは、
幸福に生きることを追求し、それが幸福な死をもって明らかにされることを悟る。
彼の死は、幸福な死と言えるものだったかどうか、、、私はそうは思えなかった。

「ぼくらには、ぼくら自身になる時間はない。ぼくにはただ、幸福になる時間があるだけだ」

これが真理だとしても、哲学がそう教えているとしても、
それに抗う方がずっと面白そうである。

そんなことをえらそうに思った、寝正月の年末年始。
素晴らしい日本の正月に、抗えなかった私。
今年の目標は、頑固な人間になること、であります。

今年もどうぞよろしくお願いします。