「第三の男」: THE THIRD MAN(1952)
イギリス、監督キャロル・リード、主演ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ
第二次世界大戦後のウィーンで、ペニシリンを水で薄め、闇に流していたハリー・ライムが死んだ。彼の親友で、その悪事を知らなかった主人公が、「誰がハリーを殺したのか」と追いかける中で、現場に「三人目の男」がいたことを突き止める。それは誰なのか・・・という物語。
このハリー・ライムを演じるのがオーソン・ウェルズ。名前聞いたことあるな、と思ったら、市民ケーンの人ですね。この個性的な顔。映画は、絶賛されるほど刺激的ではなかった。エビスビールのCMでおなじみの曲は、この映画のBGMとして作られた(たぶん)というのは驚いたし、この音楽が映画の雰囲気に与えている影響は大きいと思う。ハリー・ライムの、カラッとした悪意というか、その背景にあるだろう戦後の混乱とか、今までの民主主義を否定された喪失感とか・・・?次は紳士協定を見たいです。
「インビクタス 負けざる者たち」(2009)
アメリカ、監督 クリント・イーストウッド
主演、モーガン・フリーマン、マット・デイモン
ブラボー!という感じ。知的な面白さと、エンターテイメントとしての
満足感、素晴らしい作品だと思う。
作品の紹介は、allcinemaより
アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。そして、翌95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。
マンデラという人物に、素直に興味を持った。彼が、27年間の東国生活で、心の支えにしたという詩が、ウィリアム・オーヘスト・ヘンリーのInvictus。”I am the master of my fate:I am the captain of my soul.”を語る場面は、胸に迫ってくるような感じがあった。27年間で壊れず、尊敬される政治家としてさまざまなことを成し遂げることができたのは、なぜなのだろう。
自分用のメモに。
Invintus / William Ernest Henley(1875)
Out of the night that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.
In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.
Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds and shall find me unafraid.
It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.
イギリス、監督キャロル・リード、主演ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ
第二次世界大戦後のウィーンで、ペニシリンを水で薄め、闇に流していたハリー・ライムが死んだ。彼の親友で、その悪事を知らなかった主人公が、「誰がハリーを殺したのか」と追いかける中で、現場に「三人目の男」がいたことを突き止める。それは誰なのか・・・という物語。
このハリー・ライムを演じるのがオーソン・ウェルズ。名前聞いたことあるな、と思ったら、市民ケーンの人ですね。この個性的な顔。映画は、絶賛されるほど刺激的ではなかった。エビスビールのCMでおなじみの曲は、この映画のBGMとして作られた(たぶん)というのは驚いたし、この音楽が映画の雰囲気に与えている影響は大きいと思う。ハリー・ライムの、カラッとした悪意というか、その背景にあるだろう戦後の混乱とか、今までの民主主義を否定された喪失感とか・・・?次は紳士協定を見たいです。
「インビクタス 負けざる者たち」(2009)
アメリカ、監督 クリント・イーストウッド
主演、モーガン・フリーマン、マット・デイモン
ブラボー!という感じ。知的な面白さと、エンターテイメントとしての
満足感、素晴らしい作品だと思う。
作品の紹介は、allcinemaより
アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。そして、翌95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。
マンデラという人物に、素直に興味を持った。彼が、27年間の東国生活で、心の支えにしたという詩が、ウィリアム・オーヘスト・ヘンリーのInvictus。”I am the master of my fate:I am the captain of my soul.”を語る場面は、胸に迫ってくるような感じがあった。27年間で壊れず、尊敬される政治家としてさまざまなことを成し遂げることができたのは、なぜなのだろう。
自分用のメモに。
Invintus / William Ernest Henley(1875)
Out of the night that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.
In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.
Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds and shall find me unafraid.
It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.