福祉や支援の現場職は、契約社員の形態は多い。正社員ももちろんあるけど、社会福祉法人とか医療法人に限られ、特に自治体の委託事業は、委託事業の契約がなくなれば雇用継続が難しい場合もあるので契約社員になりがちだ。私は、まさに今、その立場である。
同僚に、40代半ばの男性がいる。企業での人事やハローワーク勤務ののち、私より長く、今の法人で支援の仕事をしているベテラン。役職もあるから、給与も私よりはいいはずだが、やはら民間の同年代よりは低いと思う。それで、週に半日くらい、個人事業主としての副業もしている。支援の仕事が好きなのと、器用でない、スケジューリングがうまくない、などいろいろあり、最近は体調を崩しがちで、同僚としては心配だ。
私も、この「やりがいはあるが給与は高くない、そしてあまり上がらない」という同じ仕事をしているわけだが、そこのところはさほど悲観的ではない。
代わりに、1日6時間からの短時間勤務、就業時間がかなり自由、社用携帯で支援もやりやすい、などと生活との両立もしやすい。生まれた隙間余裕でお弁当も作り、節約もできる。
逆に言えば、このフレキシブルさを十分に生かし、子育てや趣味など生活部分との両立ができる器用さがないと、契約社員はただの給与と昇給がイマイチな形態になってしまう。具体的には、時間内で仕事を終わらせるマネジメント(仕事を増やしすぎないのと大事)、弁当を作るなどの生活力。
そこらへんが上手でない同僚男性は、このままでは給与が低いことが夫婦関係のトリガーになり続けそうな予感がある。ちなみに妻は、大手企業の正社員なので、本当はきっと、世帯収入としては今のままでも大丈夫なはずなのだが…。
上記のフレキシブルさのところは、別に契約社員特有のものではないけど、とりあえずこの職場は、多少給与が低くても融通きかせやすい面をプラスと捉えてやっていこうよ、ということ。それを自分やパートナーがわかってくれれば、悪くない働き方だと思うのだけど。