ふたたび「波及リスク」のまさに“波”が金市場にも及んでいる。今回は沈静化したと見られていたので不意を突かれたような格好。今足元で金のスポット価格は2%強売られている。先週からサブプライム問題の損失がヨーロッパの金融機関への波及が表面化していたが、本日は仏最大手BNPパリバが配下の3つのABS(資産担保証券)投資ファンドの引き出しを凍結すると発表。Bloombergなどが伝えるところによると、例の住宅ローン証券(MBS)など債務担保証券(CDO)の値崩れで正当な資産評価ができなくなったのが理由らしい。これらファンドは、資産の3分の1をAA格あるいはそれ以上の格付けのMBSに資金を投じていたらしいのだが、2週間足らずでファンドの資産は20%もの下落になっていたとのこと。欧州金融市場は総すくみ状態で、インターバンクの貸出金利は急騰し、金融収縮ぎみで放置すると危ないということでECBが資金供給に乗り出すとのこと。総額948億ユーロというから日本円にして15兆円ほどにもなる。まだ事態は流動的だが、そのあおりで各市場とも横断的な換金売りが出ており、金もその中でスポット価格で2%強、12~13ドル程度下げている。
独コメルツ銀行の4-6月期決算は、サブプライムの損失はあったものの純利益は2.7倍になったというから、この問題はかなり金融機関により温度差がありそうだ。
本来は金がこの環境でここまで急落するのもおかしな話なので、どうなるか見もの。
独コメルツ銀行の4-6月期決算は、サブプライムの損失はあったものの純利益は2.7倍になったというから、この問題はかなり金融機関により温度差がありそうだ。
本来は金がこの環境でここまで急落するのもおかしな話なので、どうなるか見もの。
今度は欧州全域での「地震」のようですが、まだまだマグニチュードは小さいです。世界経済のグローバル化は想像以上。やっぱりサブプライム問題が原因で、一部金融機関が隠している「秘密」は、日本の機関も含めてまだまだありそうです。
大きな目でみると有り余ったいびつなお金に対し、世界の中央銀行が好ましくないと感じている。その調整と思います。
それにしても今晩のニューヨークは、昨日の値上がりの倍返しで下げている。今日の上海株はどうなるのでしょう?上げるのでしょうか
ニューヨークは、もう1回か2回は当然上げるのでしょうが、株式市場のトレンドはすでに変化していることは明らかです。
ここ数日、東京市場はかなり「お利口」な動きを見せていたが、安部総理などの発言や、日本の金融機関の動き、金融株の動向も注目されるところ。
それにしても上海市場はいまだ小反落だそうで不思議。今年2月の時とは何か違います。
読んでいてふと心配になってしまいました。
私が行く金融機関などは的確なリスク説明をしていないと思うのです。
時には営業員が自分の売ってる投信の目論見書も読んでいないのではないかと疑う事もあります。
大証「金ETF」が金を買うのと同じと思われないか、ふと気にかかりました。
確かに今は今年2月の時の状況と違う感じがします。
狼が来たのでしょうか?
毎週金曜日厭なニュ-スが飛び込んでくるみたいで、また魔の金曜日か~と思ってしまいます。
先進国中央銀行の足並みが揃っているみたいなので、「想定内の事」なのでしょうか。