亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

アンケート方式のストレステスト

2009年07月13日 19時21分32秒 | 金融市場の話題
けさのメディアで歴史的大敗と表現されていた都議選での自民党の惨敗。この結果よりも驚いたのが日経がトップで報じ、各社後追いとなっているキリンとサントリーが統合を視野に入れ交渉中とのニュースだった。とくにサントリーはビール事業がここにきてやっと黒字転換して、これからという勢いがあったし、非上場であり創業者一族のイメージが強いこともあって再編の当事者などということは思ってもみなかった。おそらく多くのひとが、同じ感想ではないか。国内の少子高齢化ということが、企業戦略上の重要項目になっているのはわかる。特に多消費型の商品を扱う企業には、対応策なくして成長戦略も成り立たない。これからの海外展開等を考えると統合ということだろう。GDPの面でも日本の第3位陥落はカウントダウン状態だし、外貨準備、米国債の保有額ときてGDPで中国は日本を追い抜いていくわけだ。

さて今週はたびたび書いてきた米系金融決算が始まる。明日14日のゴールドマン、16日のJPモルガン・チェース、17日BOA(バンカメ)にシティと続くが、先週もワイオミングの小さな銀行が破綻していた。これで年始から53行目。例の大手19社に対するストレステストだが、実施方法について、ついついイメージとして段ボール箱を抱えた検査官がぞろぞろ建物から出ていくような「立ち入り検査」を考えていたのだが、なんのことはない「アンケート方式」だったという。さもありなん。いくつかの原稿にて、「米金融当局にとってストレステストという儀式が必要だったのではないか」というようなことを書いたのだが、やはりそのようだ。金融というのは人心も基盤のひとつゆえ、その部分でとりあえず交わしたということだが、これから実体悪にどう立ち向かうか。。

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3 コメント

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うまく売れれば? (yoshy707)
2009-07-13 22:55:05
日が傾いてくると、今まで見えなかったものが、よく見えてくる。そのような時代になったのである。これから、日本もかくしきれないことが、次々と出てくるのであろう。だから早く、手を打っておけばと、つい人の将棋に口を出したが、
でもこれは、とてつもない多くの人命と家庭の崩壊がかかっていたのである。全く無為に過ごしてしまった。訳の分からぬリーダーを持ち続けた我々の責任である。悲しいというより、怒りを感じる。21Cは、闇!
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ユーロドル (いつも拝見しております)
2009-07-14 07:42:29
昨日の反発をみて底打ちかもと出撃予定です。
ユーロドルが結局崩れなかったのでドル円は異常値と見ての参戦です。
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極め付きの恐怖 (kiki)
2009-07-14 09:29:36
 中国のウィグル弾圧は、中国の本質をまざまざと見せつける。チベットも然りである。

 他国を侵略し、大挙侵入し、無法狼藉を働き、これに反発すると、徹底的に弾圧・虐殺の限りを尽くす。

 中国の東夷・北狄・南蛮・西戎は、中国に編入されたが最後、現下の北朝鮮の国民以下の存在、生きる屍と化すだけだ。

 増強一途の中国の軍事力は、強大化する経済力の裏付けをバックに、東・東南アジア一帯を飲み込むべく、虎視眈々と狙っているに相違ない。

 日本は、垂涎の的・最大のご馳走であろう。

 無防備で人の良すぎる日本人の大国中国礼賛及び中国への隷属意識は、我が国国民を、悲惨極まりない中国の奴隷化への途に引きずり込もう。

 実に恐ろしいことだ。

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