本日はロンドン市場が休み。金市場のほうはスポット価格が先週20日の900トビ台に再びトライ。東京時間の午後に905ドル程度まで売られて、そこから反転。急落の後の模様眺めという感じ。週末21日の金曜日に、「変化があったのは、FRBがなし崩し的に自らリスクを取り始めたことだろう。金融、資本市場には安心感は広がったのは確か」と書いたのは、今週の27日から実施される証券会社の資金繰りを助けるための「証券版国債貸出」が当初の受け入れ担保の枠を緩めたことによる。しかもその発表が3月20日に行われたこと。さらにその中身が、商業用不動産ローン担保証券を認めたことが目を引いたからだ。信用収縮(金融機能のマヒ状態)の広がりの中で、ファニーメイ債(連邦住宅抵当公社債)まで換金のために投げ売りされていると伝えられたのには驚いたが、後は推(オ)して知るべし。証券化商品の値下がりが自動車ローンや教育ローン等々、燎原(リョウゲン)の火のような広がりを見せていることは、FRBの慌てぶりというか矢継ぎ早の対応から推測できるわけだ。
その商業用不動産ローン担保証券だが、住宅価格の下落が始まってなお商業用不動産価格が上昇するという環境下で、他のものを組み合わせた(合成)債務担保証券(CDO)の規模は結果的にサブプライム関連を上回るとされている。それが担保として認められたことで、金融市場の安定の目は出て来ると思われる。そうなるとコモディティ全般の目先のデスパレイト(desperate)な売りも下火になるのではなかろうか。もちろん物によって温度差はあろう。
買い取りはできないものの、担保として受け入れるということは中央銀行がまさに体を張って危機を乗り越えようとしているわけで、この先は政治の問題ということか。
その商業用不動産ローン担保証券だが、住宅価格の下落が始まってなお商業用不動産価格が上昇するという環境下で、他のものを組み合わせた(合成)債務担保証券(CDO)の規模は結果的にサブプライム関連を上回るとされている。それが担保として認められたことで、金融市場の安定の目は出て来ると思われる。そうなるとコモディティ全般の目先のデスパレイト(desperate)な売りも下火になるのではなかろうか。もちろん物によって温度差はあろう。
買い取りはできないものの、担保として受け入れるということは中央銀行がまさに体を張って危機を乗り越えようとしているわけで、この先は政治の問題ということか。