“unprecedented”。日本語で「前例のない」を意味するこの言葉は、欧米メディアの金融経済に関するニュースを読んでいると頻繁に目にする単語になって久しい。久しいといっても1年ほど前からくらいだが、今も続いている。続いているどころか、頻度がますます増えている。ECB0.75%、BOE(イングランド銀行)1.0%にスウェーデン中銀の1.75%、デンマーク0.75%さらにニュージーランドにインドネシアと利下げの嵐となった。BOEなど1951年以来57年ぶりの低金利というよりも1694年の同行創設以来の低金利と聞くと誰もが一種の驚きとともに歴史の深さに感心することだろう。英国のことは以前も書いたが、米国投資銀行業務が早くから根を下ろしていたので、その痛手も深く、さらに金利は引き下げられ、「創設以来」の更新は間違いなかろう。“unprecedented”な領域に踏み込むわけだ。ECBにしても、理事会後の定例の記者会見でのトリシェ総裁の「不透明さは“異常なほど”高い」という表現は“unprecedented”であるし、今回の利下げも通過点に過ぎないということになりそうだ。
これだけ各国・地域の政策が同じ方向を向いていると、FRBの中央銀行としての(教科書的には)禁じ手の数々も相対比較で異常性が薄まるというもの。残るのは過去にも何度か指摘されているまさに「通貨の堕落」という状態。チト難しくなるが、それが堕落に帰結しない均衡の理由が、グローバル化ゆえと対抗馬の不在ということ。
CRB指数が、昨夜のNY市場で217ポイントとなったが、これは、ほぼ6年ぶりの水準。ちなみにちょうど5ヵ月前の7月3日のCRB指数は470ポイント台に位置していた。誰も予想し得なかった“unprecedented”な急収縮であって、その対応策を語る連日のバーナンキ発言の内容の過激さにつながっている。負けが許されない、大きな賭け。
さぁ、今夜は雇用統計です。
これだけ各国・地域の政策が同じ方向を向いていると、FRBの中央銀行としての(教科書的には)禁じ手の数々も相対比較で異常性が薄まるというもの。残るのは過去にも何度か指摘されているまさに「通貨の堕落」という状態。チト難しくなるが、それが堕落に帰結しない均衡の理由が、グローバル化ゆえと対抗馬の不在ということ。
CRB指数が、昨夜のNY市場で217ポイントとなったが、これは、ほぼ6年ぶりの水準。ちなみにちょうど5ヵ月前の7月3日のCRB指数は470ポイント台に位置していた。誰も予想し得なかった“unprecedented”な急収縮であって、その対応策を語る連日のバーナンキ発言の内容の過激さにつながっている。負けが許されない、大きな賭け。
さぁ、今夜は雇用統計です。
K先生仰せの通り、世界経済は前例のないことばかり続いて、小生頭脳も混乱。そこで今詳細に検討中なのは、「1920年代の世界経済大恐慌」の詳細・比較論と、「頭脳ソフト」の入れ替え、発想の転換です。大恐慌の時は失業率が25%にもなったが、今回は4%から6%へ向けて上昇中の段階。
つまり今回の「金融恐慌(あえて恐慌と呼びます・恐慌の定義は2年間以上の混乱が続くこととあり、現状は金融混乱は1以上続いているが,製造業・IT・農業などいいところはいいから経済大恐慌とはまだまだいえません)」は始まったばかりだが、過去のS&L危機、ITバブルの崩壊、そして日本土地バブルの崩壊より、どうやら深刻なようです。
果たして世界経済はどうなるか?
小さいニュースですが今日、米中の経済閣僚会議が北京であったそうです。その中で、これまで元の切り上げを強く要求していたアメリカが方向変換して、現状を容認する発言をし、中国もこれに賛同したようです。上海株は上がりました。
通貨が高く、若い労働者が一杯いて、貿易黒字が世界一の中国はこれから世界経済を動かす新たなポイントになります。メディアでは土地バブルの崩壊やチベット問題が誇張されているが、四川大地震の復興も早く、まだ10%近くの経済成長を維持できそうな中国は、悔しいけどすごいですよ。その点、マネーはあるが自主性のない政府を擁く日本は惨めですねえ。
最悪を想定して対策を練ることが大事です。パニックにならない為に。
BBCではあまり表に出ないロスチャイルドの当主が”我々は間違いを犯した。この混乱を乗り切るのに10年はかかるだろう”と発言しています。
やはり通貨制度を含めて革命的?壊滅的?な変革がなされると考えています。