カレンダーイヤーの第一四半期が終わった。31日のNYコメックスの金価格は、前日比で7.30ドル高の1234.20ドルで取引を終了した。結局、第一四半期(1-3月期)は、幅で174ドル、率にして16.4%の上昇となった。プラチナ(白金)は同じく84.9ドル、9.5%の上昇。ちなみに一時は26ドル台まで下がり、投資家心理を冷やす材料のひとつとなったWTI原油だが、この四半期では結局1.3ドル、3.5%の上昇で取引を終えることになった。ただし、水準自体は低く、下げ止まりといったところ。金とプラチナの値上がり率の違いは、市場環境に対するそれぞれの資産としての位置付けの違いがある。
年始からここまで特に1月から2月20日ごろまでの市場は、中国要因や底値が見えない原油の下げ相場の中で、様々なリスクが頭に浮かび、投資家心理も消費者心理も委縮した時間帯だった。かつての金本位制の名残で通貨的側面を認められている金は、波乱の市場環境では資金の逃避先として選ばれる傾向が強い。一方、自動車の排気ガス浄化装置の触媒としての需要を中心に、産業用の素材としての側面が強いプラチナは市場が安定して景気が上向きの環境が相応しい貴金属といえる。端的には、ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置の触媒に使われることから、自動車の販売台数が安定的に伸びている環境が望ましい。最近のように米国指標に明るさが見えている時の方が、いいと言える。
ちなみに金については、四半期ベースで他の商品との比較で最高の値上がり率となっている。また昨日も書いたがトムソン・ロイターの調べでは、四半期ベースの値上がり率としては1986年以来約30年ぶりの高さとしている。
さて、今夜の米雇用統計とISM製造業景況指数だが、両方ともに米国景気の拡大と示す内容となった。特にISM製造業は分岐点の50を超えた。このところ他の製造業関連の指数に明るさが出ていたことから50超えが予想されていたが、その通りになった。金はこの二つの指数の改善で売られている。プラチナは、連れ安状態。
年始からここまで特に1月から2月20日ごろまでの市場は、中国要因や底値が見えない原油の下げ相場の中で、様々なリスクが頭に浮かび、投資家心理も消費者心理も委縮した時間帯だった。かつての金本位制の名残で通貨的側面を認められている金は、波乱の市場環境では資金の逃避先として選ばれる傾向が強い。一方、自動車の排気ガス浄化装置の触媒としての需要を中心に、産業用の素材としての側面が強いプラチナは市場が安定して景気が上向きの環境が相応しい貴金属といえる。端的には、ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置の触媒に使われることから、自動車の販売台数が安定的に伸びている環境が望ましい。最近のように米国指標に明るさが見えている時の方が、いいと言える。
ちなみに金については、四半期ベースで他の商品との比較で最高の値上がり率となっている。また昨日も書いたがトムソン・ロイターの調べでは、四半期ベースの値上がり率としては1986年以来約30年ぶりの高さとしている。
さて、今夜の米雇用統計とISM製造業景況指数だが、両方ともに米国景気の拡大と示す内容となった。特にISM製造業は分岐点の50を超えた。このところ他の製造業関連の指数に明るさが出ていたことから50超えが予想されていたが、その通りになった。金はこの二つの指数の改善で売られている。プラチナは、連れ安状態。