亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「番外編」ミノルホドニ コウベヲタレル イナホカナ

2006年12月03日 10時48分06秒 | 徒然(つれづれ)
書こう書こうと思いながら日を重ねてしまったものが、これ。先月11月18日の福岡での仕事の後、沖縄へ。目的は吉田拓郎のコンサート。拓郎ファンの福岡在住の学生時代の朋友と一緒だったが、当方は仕事の関係で那覇への都合のいい便がなく、遅れて現地で合流。コンサート会場は宜野湾市にある沖縄コンベンションセンター。以前、ここの小ホールでのセミナーに呼んでもらったことがあったが、大ホールは初めてだった。約1700名ほど入る会場はコンサートには適正規模のように思えた。ちょうど1年ほど前に東京国際フォーラムでの拓郎コンサートにも行ったが、入れ物が大きいとやはり舞台は遠く、音も必要以上に大きかったりして、その点が不満といえば不満に。そうした難点を否が応でも感じさせたのが、今回のコンサートだった。席も良かった。席はアリーナで舞台のマイクの正面9列目というイヤハヤこれは!という位置。「地方開催の方がいい席がとれますよ」という話はホントだった(結果論かも知れぬが。アリガト)。まぁ、コンサート終盤の数曲はそれぞれの通路まで後ろの席の観客が押し寄せて来て総立ちのなか我らオジサン2人もその中に溶け込んでおりましたわ。東京国際フォーラムの時には(2階席ということもあって)なかったノリ。大満足だった(わりぃわりぃ、ゴメンね~ブルさん、ハハハ)。

もともと拓郎の語りは(以外に)面白いのだけど、この日は明らかに本人もノッていて、しゃべるしゃべる冗談なのか本音なのか分からないような話も飛び出し、会場から笑いが何度も出る展開。「つまごい」の際の舞台裏のエピソードは面白かった。その時々の場所により名前を変えて紹介していると思われるバンド名(「つまごい」と同じ面子)は「吉田拓郎と沖縄県知事は誰な~~んだろうバンド」。そう、知事選の時だった。4年前だったか、このバンドを結成して全国ツァーを企画した直後に肺がんであることが判明し、翌年春(?)に手術ということに。それを克服して、やはりツァーをやろう!ということで、それから毎年開催という展開だ。今年驚いたのは、なんとコンサート中の休憩はナシ。2時間半以上、ほとんど休みなしで歌い続けるという、ホントに片肺の5分の1切除という手術をしたんデスカ?という構成だった。じつは術後に思うように声が出なくなり失意のなか相当ハードなボイストレーニングをしたとされる。

曲目は「つまごい」で歌った曲目の中から選んでいた。まぁバンドが同じなので、そういうことなんだろうなぁと。当方は「落陽」などより「ひらひら」とか「知識」とか「永遠の嘘をついてくれ」などが好きなので、そのあたりをじっくり聴けてよかった。全般に感じるのが、以前のように肩肘張ったスタンスではなく、歌は相変わらず力強いのだけれど、生き方というかなんというか雰囲気が随分リラックスしたということ。本人曰く、自分は周りが作り上げたイメージに流されていたそうで、例えば酒はそう強くないのに、強いと思われていたので敢えて飲んだりして、「じつは1回飲みすぎると4日ぐらい立ち直れない」のだそうな。とにかく作り上げられたイメージに沿って生きて来た面が強い、主体性のない、軽い人間なのだと。「そんなボクを見に来た皆さんは、今日は失敗なのです」だと。もちろん会場は爆笑。そうした部分が抜け落ちたのが、今の姿らしい。世間一般の、丸くなったというんだろうか。肺がんの克服とも関係ありそうだ。表題にした「ミノルホドニ コウベヲタレル イナホカナ」は、今回の拓郎全国ツァーの統一テーマなのだけど、共通認識を持つ関係者(わが朋友やブル氏)との間では合言葉のようになっております。

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2 コメント

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ミノルホド (ぶる)
2006-12-03 21:19:24
という合言葉でカキコミしてしまいました。病気を克服して、再度ステージにたった拓郎さんの勇気は本音で凄いと思います。やっと等身大の拓郎さんとして今まで長くともに生きてきたファンや聴衆は、もう一回惚れ直した(上手い表現がなくて)ってところでしょうか。
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ミノルホドニ ()
2006-12-05 00:27:55
まさに等身大かもしれないですね。なんだか本人が鎧を脱いで楽になったようで、ところがあのパワーは残っていて、まだまだオーラは衰えておりませぬ。。。昔よりイイと思いますが。。ワタクシは。。

ミノルホドニ コウベヲタレル イナホカナ です。
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