週末のニュースでウォール・ストリート・ジャーナルがロシアの大統領首席経済補佐官の談話を載せていた。外貨準備に占める米国資産のシェアを落としてきたし、これからも落とす予定というものだった。実際に米国債は2010年10月の1763億ドルからこの4月には1254億ドルに大きく減っている。ロシアの外貨準備は、5280億ドルで中国、日本に続いて3位の水準。いつの間に5000億ドルを超えていたんだ??という感じ。すでにカナダドルを買い始めており、9月から豪ドルも買うとしていた。
ロシアと言うと金の世界では中銀が金を買っていることで有名な存在。改めて週末に出先で最近の経過をチエックしてみた。遡ること2007年4月以来、ここまで途切れることなく毎月増加していることが判明。データのある直近の4月までで49ヵ月連続で購入している。今年に入り4月迄で36.2トン。これは前年同期の31.7トンを上回る。2010年は通年で139.8トンだった。価格水準が上がっているにもかかわらず、ペースは落ちていない。ちなみに2009年は117.7トンだった。かつてウリュカエフ副首相が金購入の方針を議会で表明して以降、その通り着々と購入を続けている。
憲法第九条で国防を放棄していますので、米国に守って貰う代わりに、国富を貢ぐ、構造ですね。