亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

着々と金準備を積み増しているロシア

2011年06月20日 08時25分46秒 | 金市場

週末のニュースでウォール・ストリート・ジャーナルがロシアの大統領首席経済補佐官の談話を載せていた。外貨準備に占める米国資産のシェアを落としてきたし、これからも落とす予定というものだった。実際に米国債は2010年10月の1763億ドルからこの4月には1254億ドルに大きく減っている。ロシアの外貨準備は、5280億ドルで中国、日本に続いて3位の水準。いつの間に5000億ドルを超えていたんだ??という感じ。すでにカナダドルを買い始めており、9月から豪ドルも買うとしていた。

 

ロシアと言うと金の世界では中銀が金を買っていることで有名な存在。改めて週末に出先で最近の経過をチエックしてみた。遡ること2007年4月以来、ここまで途切れることなく毎月増加していることが判明。データのある直近の4月までで49ヵ月連続で購入している。今年に入り4月迄で36.2トン。これは前年同期の31.7トンを上回る。2010年は通年で139.8トンだった。価格水準が上がっているにもかかわらず、ペースは落ちていない。ちなみに2009年は117.7トンだった。かつてウリュカエフ副首相が金購入の方針を議会で表明して以降、その通り着々と購入を続けている。


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2 コメント

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日本はどうして買わないか (ゆうすけ)
2011-06-20 23:35:19
IMFが金売却を決めたとき、日本はどうし買わなかったのでしょうか。インドが200トン引き受けたら、日本もかなりの量を引き受けるのではと思っていました。やはり、米国に気兼ねでしょうか。
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Unknown (Unknown)
2011-06-26 10:54:32
金融資産が莫大な日本が金を買い出すと、金価格が暴騰し米国債が暴落、アメリカ様が日本の金融資産を巻き上げられなくなりますので。
憲法第九条で国防を放棄していますので、米国に守って貰う代わりに、国富を貢ぐ、構造ですね。
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