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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

燻り始めたロシア

2014年12月16日 23時15分51秒 | トピック
早朝から騒がしい1日となった。ロシアが炎上したわけではないが、燻り始めたことから、浮足立ったマネーの動きが各方面をかく乱している。

相場というものは為替水準であれ原油価格であれ、都合のいいところでは止まってくれないもの。常に行き過ぎが付きもの。止まらぬ原油の下げは、ここまで来ると“市場の暴走”という域に入りつつある。そのスピードが問題なのです。当然ながら投機筋はチャンスと見るや攻勢を掛けてくるし、それがいま目の前で起きている。

ルーブルの急落を受けて対応に追われるロシア中銀。外貨準備は以前と違い4162億ドルあり、もともと財政赤字の穴埋め用の準備基金と年金用の国民福祉基金に合わせて1690億ドルほどまわしていることから、2472億ドルが為替防衛に使えるとされる(緊急対応は何でも使うから、この限りにあらず)。そして、すでに年始1月から773億ドル分の介入を実施したとされる。現時点でまだ余裕があるものの、この状態がどこまで続くかによる。ウクライナの代償は大きい。原油にしても、40ドルのプット・オプションの購入が増えているということなので、そろそろいいところかも。

昨日のデータで、NY連銀の製造業景況指数が、前回10.16に対し予想が12.40、結果がマイナス3.58だった。日本の7-9のGDP並みの予想値とのかい離だったが、比較的狭い地域とはいえ本当に信用できるのかねという感じ。米11 月鉱工業生産は前月比+1.3%はまともだったので、心配なかろうという結果に。

今夜は、ドイツ長期金利がついに0.5%台に入っている。過去最低。価格は過去最高値。引き続きリスク‐オフ。金価格はプラチナに迫る1220ドル台まで駆け上がった後に1210ドル台前半で推移中。



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