亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

レイバーデイ明け

2007年09月05日 21時06分30秒 | 金市場
レイバーデイの休暇明けの9月4日のNY市場の金価格は急騰でコメックス12月もの690ドル台乗せ。スポット価格も前日のアジアおよび欧州の取引時間帯の価格に比べ10ドル超高い681~682ドルでの取引。落着きを取り戻した株式市場(NYダウ91ドル高)、インドに加え中東湾岸諸国などイスラム圏での需要期入り、欧米のクリスマスに向けた宝飾用の手当てという季節性の問題、再び上昇を始めた原油価格とインフレ懸念の持続、最大の金生産国南アの生産量の持続的な落ち込み(4-6月期、前年同期比マイナス7.5%)などなど、上がり始めると材料として指摘されるものがゾロゾロというのはいつものパターン。

8月17日に前夜のNYでの急落を受けてセリングクライマックスとして「金市場に関しては、中身、内容は変わっておらず売りたい人の旋風が通過すれば後は収まるのみ。おそらく他のものに比べ、立ち直りは早いのではないか」としたが、その“売りたい人”が一巡し、買いたい人に変貌を遂げて市場に帰ってきたということ。この場合、已むに已まれず売った傷んだファンドは戻ってこないが、安全策を取って手放したところは様子を見て復帰ということ。それよりも混乱に乗じてショートで稼ごうとしたところが、煽られて泣く泣くショートを手仕舞い。スルスルと先物は690ドル台へ。更なる新規買いを巻き込むことができるか。目先は週末の米雇用統計の結果を、金融市場がどう解釈するのかにかかっている。金市場は目先筋の動きに従ったもので、値動きは荒くなりそう。ロンドン時間から売り先行は止む無し。明日は夕刻、東京工業品取引所でセミナーですが台風の影響が心配されている。

台風といえば本日関西方面から戻りの飛行機は、15分ほど伊豆大島上空を旋回の後、九十九里浜にそって北上し房総沖へ遊覧飛行に……いやいや単に羽田が混んでいて降りられず待たされただけだけど、結果的にそうなった。しかし、着陸までのアプローチ中、揺れた。北の冷たい空気と台風からの南の温かい湿った空気が関東上空でぶつかって不安定なんだろう。いかにもそういう雲だった。


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