亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

上海外准交易中心

2005年07月23日 21時42分17秒 | 金融市場の話題
(21:37)今後の変化の度合いと制度自体の内容を計りかねる。これが発表から1日経った人民元の切り上げに対する反応だが、内容が分からないのはバスケットの中身を公表しない限り続くのだろう。それはある程度は中国の裁量で為替レートを決めることができるということを意味する。ならば現実の中国の為替取引はどうなっているのか?というのを今日の日経朝刊で扱っていたが、上海の外貨取引センターで「中国人民銀行と外貨業務が認められている国有4大商業銀行など地場銀行と一部外資系銀行」となっていた。

この取引所は行ったことがある。上海の観光スポット「外灘(英名バンド)」に臨む場所にあり、近くに香港上海銀行旧本館(現在は上海浦東発展銀行がそのまま使用中)がある。まわりの建物と比較して小さいので目立たないが確か旧ロシアが100年ほど前に建てたものと聞いた。添付の写真がその入り口だが、ここには2003年10月から取引を開始した上海金取引所が2階にあって、同じフロアに対面する形で為替の取引所もあった。写真では見難いが、上に「上海黄金交易所」下に「中国外准交易中心」との表記があって、下の方が「外貨取引センター」として国内メディアで紹介されている。金の取引所のほうの入り口には、なぜかウォールストリートにあるブル(雄牛)の像の小型版が置いてあるが、為替の方には何もなかった。まぁ、取引所といっても電子取引なのでPCのディスプレーが並んで人がパラパラいるだけだが、そこでの値付け(?)が注目されているというわけ。

話は変わるが、今週ある情報誌の取材を受け、早くもその本誌が手元に送られてきた。見出しを見て驚いた。「年内に500ドル達成へ」「投資資金大挙流入」。おおっ、なんと勇ましい。そんな断定的なことは言ってないはず、と中身を読めば、そこまで断定的な表現にはなっていない。つまり編集者(書き手と必ずしも同じではない)は最初からeye-catchingな見出しを欲しかったという理解になる。年内の高値は470ドル程度が現実的ではないかとの話をさせてもらった。相場は机の上の理論やデータ収集だけでは張れないので、謙虚にやりたいというのが本音。結果的に500ドルになったならば、それで良かった、というのは次元が違う話なのだ。

夕刻の地震は、久々の規模だった。実は関東地区の地震の震源地や規模に従来以上に注意を向けている。ここ数年、東京を取り囲むように地震が起き(ドーナツ化現象)、最近は震源地が東京湾に近い沿岸部しかも直下型というもの増えているようにみえ、それ以来、家でも非常食や水を詰めたデイバッグを枕元に置くようにしていた。いつ大きなものが起きても不思議はないと思っていたので来たか!と。正直いって気休め程度にしかならないのかもしれぬが、心構えだけはしているつもり。
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