亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

どこからともなく湧いてきて

2013年01月29日 23時25分06秒 | 金市場
方向性の出難かった金価格(ドル建て)だが、今夜はここまでのところNYコメックスのフロア取引で上昇傾向を強めている。本日から始まったFOMCが焦点だが、FRBのバランスシート拡大に対する懸念は分かるが、政策全般としてはここで手綱を緩めないのがバーナンキ議長を中心としたハト派の総意と思われ、1月3日の前回会合の議事録で提示された論議は論議として、当面の方向性は変わらないということを先読みしてのものだろう。・・・と思う、ということだが、さてどうなるか。

ドル円も日本株もカネ余り相場の様相を濃くしているが、「株式投資信託とETFへの1月の資金流入は550億ドルと史上最高となった。これまでの最高は2000年2月で、その前に米経済は7%成長を記録していた」というのは、米国での話。やはり実質的にクリアしていないにも関わらず一応「崖」をクリアしたことの効用は、海の向こうの欧州大陸の小康状態もあり、センチメントの好転に大いに力を発揮したということ。しかして、実態をともなった株高なのか否かということは、これから判明することになる。下手をすれば保って後3週間程度か。この見通しもどうなるかな。とにかく全般的にセンチメント一発みたいな感じなのだ。過剰流動の上に乗ったカジノ経済ゆえに、明るさが醸し出されると何処からともなくカネが湧いてきて資産価格は押し上げられる。それも経済を支える大きな要素となっている。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金沢・・・北陸はうまい | トップ | 移ろいやすきかな。ファンド... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事