一気に冷え込んだ東京。昨日まで夏仕様の体?と恰好だったので、16~17℃くらいなんでしょうが、やけに寒く感じる今夜。雲の隙間から月が見えます。
さて、ここ3週ほど12月の米利上げ観測の高まりや米税制改革の見通しに加え、足元で発表される米経済指標に好調なものが多く、ドルを押し上げ、長期金利も上昇、金はその逆の動きを続けて来た。しかし、足元でドル高、金利上昇にも一服感が出ており、それにつれて昨日今日は金も下げ止まりという、割とわかりやすい展開といえる。もっとも、6日の雇用統計を控えているので、小休止といった側面も。
ドル高といえば、ドイツの下院選挙の結果メルケル首相の続投は決まったものの、極右政党AfD(ドイツのための選択肢)の躍進もあり、与党キリスト教民主社会同盟(CDU・CSU)が連立相手探しに時間を要する中で、ユーロは売られることに。そこに先週末のスペインのカタルーニャ自治区の独立騒動も加わり、上値が重くなっている。
ユーロの構成比率が高いドル指数(Dollar Index、DXY)はこの中で、3週連続で上昇してきた。直近で金が高値をつけたのが9月8日で、同じ日にDXYは終値で91.33と2015年1月以来の水準まで落ち込んでいた。それが先週末には93.08、3日は93.59まで上昇。逆に金は、1350ドル超から1270ドル台へ下落。定石通りのドル建て金とDXYの逆相関(逆の値動き)が見られている。
さすがに、約13年ぶりの高水準となったISM(製造業景況指数)に反応したものか、この2日間金ETFは純減となっている。
そういえば9月の米新車販売台数が前年比でプラスに転じたんで、おやっ!?と思ったら、ハリケーン特需が大きいらしい。減少がトレンドになっていたので、ピークアウトしたのは間違いないと思うのだが・・・・・。今夜は、ADP全米雇用報告の発表が控える。必ずしも労働省の雇用統計と整合性があるわけではないが、このところまずまずの方向性を出してきている。こっちにもハリケーンの影響が出るのか。