亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

強いドル(Index)は弱い(ドル建て)金、弱いドルは強い金(・・・例外あり)

2017年10月04日 20時53分42秒 | 金市場

一気に冷え込んだ東京。昨日まで夏仕様の体?と恰好だったので、16~17℃くらいなんでしょうが、やけに寒く感じる今夜。雲の隙間から月が見えます。

さて、ここ3週ほど12月の米利上げ観測の高まりや米税制改革の見通しに加え、足元で発表される米経済指標に好調なものが多く、ドルを押し上げ、長期金利も上昇、金はその逆の動きを続けて来た。しかし、足元でドル高、金利上昇にも一服感が出ており、それにつれて昨日今日は金も下げ止まりという、割とわかりやすい展開といえる。もっとも、6日の雇用統計を控えているので、小休止といった側面も。

ドル高といえば、ドイツの下院選挙の結果メルケル首相の続投は決まったものの、極右政党AfD(ドイツのための選択肢)の躍進もあり、与党キリスト教民主社会同盟(CDU・CSU)が連立相手探しに時間を要する中で、ユーロは売られることに。そこに先週末のスペインのカタルーニャ自治区の独立騒動も加わり、上値が重くなっている。

ユーロの構成比率が高いドル指数(Dollar Index、DXY)はこの中で、3週連続で上昇してきた。直近で金が高値をつけたのが9月8日で、同じ日にDXYは終値で91.33と2015年1月以来の水準まで落ち込んでいた。それが先週末には93.08、3日は93.59まで上昇。逆に金は、1350ドル超から1270ドル台へ下落。定石通りのドル建て金とDXYの逆相関(逆の値動き)が見られている。

さすがに、約13年ぶりの高水準となったISM(製造業景況指数)に反応したものか、この2日間金ETFは純減となっている。

そういえば9月の米新車販売台数が前年比でプラスに転じたんで、おやっ!?と思ったら、ハリケーン特需が大きいらしい。減少がトレンドになっていたので、ピークアウトしたのは間違いないと思うのだが・・・・・。今夜は、ADP全米雇用報告の発表が控える。必ずしも労働省の雇用統計と整合性があるわけではないが、このところまずまずの方向性を出してきている。こっちにもハリケーンの影響が出るのか。


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