亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中国PMI

2012年03月22日 21時58分19秒 | 金市場
本日のハイライトはアジア時間午前中の中国PMI。つまりPurchasing Managers’ Index。購買担当者指数。本日は製造業購買担当者指数で英HSBCが発表しているデータ。米ISMなどと同じく50が製造業活動の拡大・縮小の境目となる。2月まで中国のこの指数は4ヵ月連続で50を割れていた。しかして本日発表分の結果も48.1と5ヵ月連続で縮小。今週は中国景気減速観測が急速に市場の関心事に上った折でもあり、本日は昼前に発表されたこの結果にまず反応したのは為替で、豪ドルが急落となった。金市場はアジアの時間帯は大きな反応はなかったが、ロンドン入りした直後からまとまって売られ15ドルほどの下げに見舞われた。この類の話は貴金属でも産業用メタルたるプラチナ、パラジウムの方が反応が大きいはずだが、やはりプラチナも同じように下げ、再びAU>Ptの関係が復活している。それにしても、感覚的にはこれまで9%超の成長率が8%ほどに落ちるというような話なのだが、基準値が高いので感覚としては“大減速”ということなのだろう。

足元のドル建て金価格については、このところのレンジの下限まで売られているので、NYに入りどこまで戻すことができるか見もの。そういえば本日午前中には、日本の2月の貿易収支が黒字になったことが話題を集めていた。

今夜もバーナンキ議長は講演が予定されている。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 手掛かり難で浮遊中。 | トップ | 金(ゴールド)の復元力 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事