亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

回復途上で息切れ気味の米住宅市場

2014年04月24日 19時29分05秒 | 金融市場の話題
昨夜発表された米3月の新築住宅販売件数。寒波の影響が薄れるタイミングでもあり市場予想は前月比で若干の増加を読んだ45万戸だった。それが蓋を開けてみると38万4000戸で前月比14.5%の減少。だからといってNY株が大下がりしたわけではないが、さすがに冷や水を浴びたように主要指数は前日比マイナスとなった。

先週から発表されている住宅関連の主要指数は軒並み悪い。住宅着工件数は一応前月比では2.8%の増加で年率94万6000戸となっているが、この数字は前年同月比では5.9%の減少となる。1年前は102万1000戸だった。前年同月比でマイナスは3ヵ月連続となる。

次に発表されたのが昨日取り上げた3月の中古住宅販売件数。予想の460万戸を1万戸下回る459万戸だったが2012年7月以来の低水準。じつは中古住宅の方は前年同月比では5ヵ月連続でマイナスになっている。

住宅指標の中で順調に推移しているのが、新築住宅販売の件数だった。もともと振れの大きいデータでもあるので単月での判断はできないが、いずれにしても米住宅市場は回復もここにきて頭打ちということで、少し息切れという感じか。

思うのは2006年頃の数字は、まさにバブルであって、あの高みに回復というのは難しいということ。そもそも普通はローンを組めないような人にまで無理をさせてローンを組ませ住宅を販売していたのがサブプライムローン問題であって、需要の先食いというよりも促成栽培で刈り取ってしまい、市場を傷めてしまったというイメージだ。それで経済全体が傷み、雇用も失われコストカットで(非正規社員を増やし)賃金も削ったことが、巡り巡って住宅市場が昔のようなペースでは回復せず時間が掛かっている背景にありそうだ。

この話は、金市場には直接的には無関係だが、簡単に利上げなどできないということで関係してくる。

オバマ大統領、鮨に舌鼓。。。食文化は日本を救う・・・あるいは、食わせばわかる・・・かな。ハハハ


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