亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「モメンタム(勢い)の差」

2014年04月23日 22時40分33秒 | 金市場
22日の指標では3月の米中古住宅販売件数があった。前月の460万戸から0.2%減少の459万戸となった。異例の寒波に襲われた1月から2月にかけて契約が結ばれた受け渡しが完了し3月の販売件数としてカウントされた。市場予想は寒波の影響を読み455万戸と前月比で減少となっていた。459万戸は市場予想ほど減らなかったことになる。
このことは株式市場で好材料となりサポート要因となった。業績発表が予想を超える企業も多、これは正直意外だった、NY株式は前週の急落を忘れさせるような堅調展開でS&P500種、ナスダック総合株指数は6営業日続伸となっている。資産価格の堅調展開はFRBの望むところでもある。

22日は、その裏側で金は弱含みに推移という展開。
ちなみに3月の中古住宅販売件数だが、前年同月比で見ると7.5%の減少となり、2012年7月以来の低水準となる。株式市場は比較の問題で「寒波でもっと落ちると思っていたところが落ちなかった」ことを好感しているのだが、プラス面に目を向けているわけだ。上げ相場とは、そんなものだろう。
対して弱含みの金市場では、先週報じられた2014年の中国需要はやや減少気味の可能性ありというWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)のレポートが尾を引いているようだ。これとて、前年が大きく過去最高を更新したことを考えるなら、「やや減少の可能性」でも水準的に高いものが予想されるのだが、こちらは弱気の材料と受け止められている。
5月25日の大統領選までウクライナから目が離せないが、米欧の対応差をどうするのか見もの。

本日は夕刻遅めに羽田に向かうに際し、合衆国大統領の到着とぶつかり首都高閉鎖(予見はありましたが)。バスを電車に替えて向かうことに。混雑を予想して早めに出たので、むしろ早すぎ。。。。。

しかし国賓にしては、あっさりと日本通過のイメージ。

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