本日、日本時間の午後9時半に発表された米3月の雇用統計は、市場予想より悪化が進んでいた。もともと調査の期間が米国で外出規制などが厳格化した3月20日以前の調査であることから、本格的な数字の悪化は1カ月後の4月のデータにて表面化するとみられていた。
したがって市場予想はNFP(非農業部門雇用者)は前月比10万人の減少。失業率は前月の3.5%から3.8%に上昇と控え目の内容となっていた。結果は両項目共に市場予想を大きく上回る悪化を示すことになった。NFPが70万1000人の減少。失業率は前月から0.9ポイントも跳ね上がり4.4%になった。
もっとも、市場予想も個別には結構ばらつきがあって、NFPでいえば、JPモルガンが15万人、HSBCが5万人、モルガンスタンレーが70万人のいずれも減少を読んでいた。つまりモルガンスタンレーの予想70万人減少がビンゴということになった。雇用者数が減少となるのは2010年9月以来、9年半ぶりとされる。
今週発表分で600万件を超えてサプライズとなった週間ベースの新規失業保険申請件数だが、前の週のデータと合わせて2週間で約1000万件となったことを考えると、失業率も2ケタ台への上昇も避けられそうにない。就業者の減少数も、桁数が変わることになりそうだ。
奇妙なのは、発表された数字に対し市場の反応が鈍いこと。発表直後から為替市場の動きは鈍く、ドル円をユーロドルもその他も目立った動きはでなかった。株式市場も同様で、米経済の悪化を示す内容に対し、米国株も前日比マイナスとなっているものの、やはり動きは鈍い。失業保険申請者件数の予想外の大ブレで、予想を大きく超える結果に対する耐性が市場に出来ているのか。それとも、最初は未知の感染症対応策で始まった今回の騒動が、消費の急収縮をもたらし、しかもその進行ピッチがあまりに早かったことから、すでに実態からかい離していた資産価格の整理の引き金を引き、金融ショックに転じた結果、多くのファンドが動けなくなっている可能性もありそうだ。
したがって市場予想はNFP(非農業部門雇用者)は前月比10万人の減少。失業率は前月の3.5%から3.8%に上昇と控え目の内容となっていた。結果は両項目共に市場予想を大きく上回る悪化を示すことになった。NFPが70万1000人の減少。失業率は前月から0.9ポイントも跳ね上がり4.4%になった。
もっとも、市場予想も個別には結構ばらつきがあって、NFPでいえば、JPモルガンが15万人、HSBCが5万人、モルガンスタンレーが70万人のいずれも減少を読んでいた。つまりモルガンスタンレーの予想70万人減少がビンゴということになった。雇用者数が減少となるのは2010年9月以来、9年半ぶりとされる。
今週発表分で600万件を超えてサプライズとなった週間ベースの新規失業保険申請件数だが、前の週のデータと合わせて2週間で約1000万件となったことを考えると、失業率も2ケタ台への上昇も避けられそうにない。就業者の減少数も、桁数が変わることになりそうだ。
奇妙なのは、発表された数字に対し市場の反応が鈍いこと。発表直後から為替市場の動きは鈍く、ドル円をユーロドルもその他も目立った動きはでなかった。株式市場も同様で、米経済の悪化を示す内容に対し、米国株も前日比マイナスとなっているものの、やはり動きは鈍い。失業保険申請者件数の予想外の大ブレで、予想を大きく超える結果に対する耐性が市場に出来ているのか。それとも、最初は未知の感染症対応策で始まった今回の騒動が、消費の急収縮をもたらし、しかもその進行ピッチがあまりに早かったことから、すでに実態からかい離していた資産価格の整理の引き金を引き、金融ショックに転じた結果、多くのファンドが動けなくなっている可能性もありそうだ。