本日は、7月のFOMC議事録要旨の公開日。日本時間の明朝午前3時の発表。声明文に見られた雇用に関する言及で、前回になかった“some”が盛り込まれ、「労働市場がさらにいくらか改善すれ」との表現が利上げへの意志を示したものとの解釈された。
その辺りを含め、利上げ開始へのコンセンサスが形成されているのか否か。形成されていた場合、利上げ気運が高まった市場の反応はどうなるか。
足元で人民元の切り下げ以降、新興国通貨、資源国通貨の下げが目立っており、本日はベトナムが通貨ドンの対ドルレートの切り下げを発表した。すでに切り下げ合戦の様相です。
仮に利上げが現実になった場合のブラジルやロシア、そして中国への影響が懸念されるのは、ドル債務の負担が重いのがBRICSと呼ばれた国々であることによる。基軸通貨ドルはファイナンス通貨(借入通貨)。とくにここ数年、ドル債務が増えているのが中国です。