亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金ETFの持ち分を10%減らしたポールソン・・・9割残したポールソン

2015年08月18日 14時35分05秒 | 金市場

金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」の保有者で知られる「Paulson & Co」。
2007年から2008年とMBS(住宅ローン担保証券)のショート(空売り)で大成功を収め、2009年にその資金を金ETFに投じて話題の主になったジョン・ポールソン。

99トンもの筆頭保有者として名前が急浮上し、その事実だけで金価格を押し上げもした。
その後、2012年から持ち分を減らし、2013年6月には全四半期の半分に減らし31.8トンとしたところでhold状態にあった。

先週末公開されたSEC(証券取引委員会)への報告では、持ち分が約10%減って28.7トンになっていることが判明。
減少は2年ぶりのこと。

取得価格は800~1000ドルと見られるため、現在の価格でも利益にはなっているので、売却はすべて益出し。

正直言って、CUTという見出しを見た時は、すべて売却したか!と思ったのだが、一部売却だった。

現時点の市場センチメントからは、売却したことより9割残したことの方が、ニュースバリューがあるかもしれない・・・。


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