本日の注目指標、米3月の小売売上高は、市場予想が前月比0.1%増に対し、結果は0.3%の減少ということになった。つまり予想外のマイナスということになる。自動車、ガソリン、建材、食品を除くコア売上高は0.1%増、こちらも市場予想の0.3%増を下回ることになった。
小売売上高の落ち込みは、自動車の購入を減らす動きが目立ったことによる。昨年は記録的な売り上げとなった自動車販売。業界は今年もその勢いが . . . 本文を読む
先週末のNY連銀ダドリー総裁の講演内容は、3月29日のイエレン議長の講演以来、たたみかけるように追加利上げに対し慎重路線を説く流れを踏襲するものだった。「インフレと成長見通しに対するリスクバランスは依然やや下振れ方向に傾いている」という内容は、これまで以上にハト派的なもので、インフレの見通しについても同じだった。足元で米国のインフレ率は、やや強含みに転じているが、イエレン議長はそれを「持続性に疑 . . . 本文を読む
昨日アジア時間の午後からにわかに起きたドル円の急落。NYの午前に第2波か3波で107.67を記録したが、アジアの昼間ロンドンに入る時間帯に至るあたりの展開がいかにもモメンタム系の動きで、トレンド・フォロアーの作りだす金の動きに似ていた。そこで、たまたま午後3時過ぎに掛って来ていた取材の電話で、108円を割り込んだあたりで円買いも一巡して落ち着くのではないか。しかしその後のドルの反発は基本的に弱く . . . 本文を読む
日本時間の早朝午前3時に発表された3月FOMC声明文。
意外性があったのは、3月会合にて4月の利上げの可能性にまで意見交換がされていたとの部分だった。これはFOMC後のイエレン議長の記者会見でも、毎回のFOMCでその(利上げ)可能性がある(Live)ということで4月が上がった程度で、ここまで意見交換していたとは触れられていなかったはず。
今回タカ派、ハト派意見は割れていたものの、いずれにして . . . 本文を読む
本日は夕刻18時からの15分番組、虎ノ門にあるラジオNikkeiのスタジオからの生放送、「マーケット・トレンド」でした。4月から番組改編で金曜日の枠が水、木に変更になり、しかも自分の場合、スタジオからは今回で終了で、次回からは東京工業品取引所内に新設されるサテライト・スタジオからの放送になります。
なお、本日の放送内容は以下のサイトにアクセスして聞いていただけます。
http://www.r . . . 本文を読む
4月17日の産油国会合(OPEC、非OPEC)を前に、先週末に報じられたサウジ副皇太子の発言から(1月の水準に)生産量凍結合意が難しいとの見方が台頭し、原油相場が再び下値を探る展開に地合いが変化しつつある。もっとも、以前にも書いたように、この流れ、すなわちサウジ、イランの政治的関係から考えられる合意の難しさは想定されていたこと。いずれにしても、原油弱含みの中で商品市況も下に引っ張られるような地合い . . . 本文を読む
先週末、注目の2つの米国関連指標はいずれも良かった。言うまでもなく、ひとつは雇用統計。もうひとつはISM製造業景況指数がそれ。
まず雇用統計は前月比での(非農業部門)雇用者数は21万5000人増と市場予想の20万5000人を上回る結果に。2月の数字も当初の24万2000人増から24万5000人増に上方修正された。インフレ率との関連で注目の時間当たり平均賃金は前月比0.3%増(前年同月比2.3% . . . 本文を読む
カレンダーイヤーの第一四半期が終わった。31日のNYコメックスの金価格は、前日比で7.30ドル高の1234.20ドルで取引を終了した。結局、第一四半期(1-3月期)は、幅で174ドル、率にして16.4%の上昇となった。プラチナ(白金)は同じく84.9ドル、9.5%の上昇。ちなみに一時は26ドル台まで下がり、投資家心理を冷やす材料のひとつとなったWTI原油だが、この四半期では結局1.3ドル、3.5% . . . 本文を読む