亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

市場横断的に席巻するプログラム売買

2016年04月08日 23時23分15秒 | 金市場

昨日アジア時間の午後からにわかに起きたドル円の急落。NYの午前に第2波か3波で107.67を記録したが、アジアの昼間ロンドンに入る時間帯に至るあたりの展開がいかにもモメンタム系の動きで、トレンド・フォロアーの作りだす金の動きに似ていた。そこで、たまたま午後3時過ぎに掛って来ていた取材の電話で、108円を割り込んだあたりで円買いも一巡して落ち着くのではないか。しかしその後のドルの反発は基本的に弱く、徐々に下値を切り下げる展開に・・・というような話をさせてもらった。夜になり、107円台に入ったので、あれれ、そうなったか!・・・と。その後、運よく(笑)語ったような戻りに入っているが、今夜は108円後半に位置している。

こうした急な値動きは、これもフィンテックの効果とでもいうのだろうか、プログラムされた機械的取引(ロボット・トレーディングあるいはHFT)によりもたらされるものだろう。最近の株式市場でも、“板”を見ていると、アレレレ、いつのまにこんな値段がついたんだ!?というような離れた価格が数秒で付いていることも多い。規制しようという動きが出ているというニュースが今日あったような気がするが、なかったかな?

さて日替わりメニュー的なリスク・オフとドル安で1240ドル前後まで戻した金だが、先日あるレポートに“踊り場”と書いたのだが、結果的に押し目待ちに押し目なし的な動きになってきている。先週は若干減ったETFだが、今週はまた増えたりしているので目が離せない。3月利上げ見送りで目先の上昇が一巡したにもかかわらず、しぶとく滞留している印象が強い。

そいえば3月も中国人民銀行が金の持ち分を9トンほど増やして1797トン超となっていた。ロシアばりの中銀版「純金積立」を遂行中。

明日は午後から日帰りで大阪に。4時間居て東京に戻る日程。




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