亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

さてFOMCです。明日は夕刻にラジオNikkei公開生放送。

2016年06月15日 22時43分44秒 | トピック
昨日は、5月の米小売売上高が強気の内容となったことを取りあげ、それでも英国のEU(欧州連合)離脱いわゆる“Brexit(ブリグジット)”に導かれるリスク・オフの方が影響力が勝るのか・・・としたが、結局は金の上値が重かったのは明朝3時に結論が発表される現在進行中のFOMC(連邦公開市場委員会)に与える小売りの影響を無視できなかったということか。 焦点は年内2回の利上げ意向を堅持しているか否かにあ . . . 本文を読む
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予想より良かった米小売売上高をいまは無視?

2016年06月14日 22時43分20秒 | 金市場
本日の午前に以下のような一文を書いた。 「本日から開かれるFOMCよりもBrexit(英国のEU離脱)問題への関心の方が高まっているのですが、節目のFOMCであることに変わりはなく、単月の雇用統計の結果は重要視しないFRBは、個人消費なども含めチェックしています。 この点で、今夜の5月の小売売上高は要注目です。予想以上に強ければ、雇用統計ショックは減じることになります」 そのデータが30分 . . . 本文を読む
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5月18日のFOMC議事録公開前に戻った金価格

2016年06月11日 22時55分09秒 | 金市場
前週の雇用統計を受け、週前半は利上げが遠のき再びドル高是正の原油高、株高か?というリスク・オン環境のような流れ。NYダウの1万8000ドル復帰、WTIが約1年ぶりに50ドル台復帰がそれを象徴。ところが後半に向かうにしたがい、英国のEU離脱シナリオが勢いを増し、にわかに暗雲たちこめリスク・オフで猫も杓子もソブリン債詣でということに。ついにドイツ10年債もゼロ以下かという雰囲気に。 EU離脱残留に . . . 本文を読む
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利回り争奪戦という名の“バブル”(次への動きは始まっている)

2016年06月10日 22時55分00秒 | 金融市場の話題
一昨日はドイツ、英国のいずれも10年債が過去最低利回りを記録。つまり債券価格は過去最高値を更新する高値に。ここで取り上げようと思ったが、失念・・・書きもれ。この波は本日、日本にも到達し10年債利回り(「長期金利」と呼ばれる)は、午前中にマイナス0.145%と4月21日の記録を更新しマイナス利回りは深化。そして15年債も本日初めてマイナス利回りに突入。ユーロ圏の国債利回りの急低下は、ECBの量的緩 . . . 本文を読む
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「日銀異次元緩和」終りの始まり

2016年06月09日 23時26分28秒 | 金市場
昨日も書いた国債の引き受けから抜けます・・という三菱UFJのプライマリー・ディラー返上騒動は、まずは時間をかけてじわじわとダメージが出そうということで、現在のBOJ・MOF連合軍には痛い話だろう。 抜けられるんだ、抜けていいんだ、ということで道を拓いたという側面も。もっとも、昔から販売に直結している大手証券とは異なるので、財務省としては当座は痛くも痒くもなかろう。印象としては、異次元緩和に目 . . . 本文を読む
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国債引き受けから降りる三菱東京UFJ

2016年06月08日 20時43分22秒 | 金市場
本日の日経朝刊が一面トップで報じた、三菱東京UFJが国債のプライマリー・ディーラーから降りるという話は、こうした類の出来事が早晩起きるとは思っていたが、まず、こういう形かぁ・・・というのが記事の見出しを見ての第一印象。こえまでの日本の国債発行の経過からは、衝撃的なニュースといえる。ここまでのアベノミクスの大きな一角を担ってきている異次元緩和策の曲がり角を示すイベントという感じだ。 足元の債券市 . . . 本文を読む
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イエレン議長の講演

2016年06月07日 23時51分33秒 | トピック
本日夕刻は、ある通信社のネットの持ち回りの連載原稿を「消費増税の先送り」をテーマに書いた。スマホ対応もあって900字程度に文字数が制限される原稿。文字数が少ないと、かえって難しいという側面も。 思い起こせば、第一回目の消費増税延期に際しては、「再び延期することはない。景気条項を付することなく確実に実施する」と明言していたので、よくそこまで言えるよなぁ・・・そこまで言い切るからには、違えると解散 . . . 本文を読む
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日本時間今夜のイエレン議長の講演

2016年06月06日 22時48分30秒 | 金融市場の話題
今夜は日本時間の深夜1時30分からイエレン議長の講演がフィラデルフィアである。今週はとりたてて主要指標の発表があるわけではなく、後半に中国関係の指標発表がある程度。したがって週初のこの講演がまさにビッグイベントに。おまけに雇用統計の結果が結果だっただけに、余計にそうなったというわけ。 そもそも日本時間の5月17日の早朝5時過ぎ(ワシントン16日夕刻)に急に発表された時には、日程設定から明らかに . . . 本文を読む
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Not to mention 遠のいた米利上げ

2016年06月04日 20時22分34秒 | 金市場
さて5月の米雇用統計。下振れの可能性は読んでいたものの、正直言って、まさかここまで・・・!という内容となった。NFP(非農業部門NO雇用者数)の増加が3万8000人とは、これ如何に!通信大手ベライゾンのストもあったが異常気象も影響したか。アメリカは週給制でストに参加している従業員は失業扱いとなる。失業率は4.7%まで下がり見出を見た印象は、おお!と思ったが、労働参加率が下がっていたので評価は割り . . . 本文を読む
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米雇用統計も注目だが、今夜それ以上の注目イベントがブレイナード講演か。

2016年06月03日 19時56分53秒 | 金市場
さてさて1日空いてしまったが一昨日ここで最後に「FRBとしては6月の利上げは、よほど指標が良くない限り見送るものと見ている。ブレイナード理事の発言を聞きたいのだが、講演にもインタビューにも出てこない。大統領選挙との兼ね合いも考えているのだろうか・・・・」と書いた。 何のことはない、日本時間の今夜深夜1時30分から、ブレイナード理事の講演予定が入っていた。週明け6日月曜日に予定されているイエレン . . . 本文を読む
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