亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「日銀異次元緩和」終りの始まり

2016年06月09日 23時26分28秒 | 金市場


昨日も書いた国債の引き受けから抜けます・・という三菱UFJのプライマリー・ディラー返上騒動は、まずは時間をかけてじわじわとダメージが出そうということで、現在のBOJ・MOF連合軍には痛い話だろう。

抜けられるんだ、抜けていいんだ、ということで道を拓いたという側面も。もっとも、昔から販売に直結している大手証券とは異なるので、財務省としては当座は痛くも痒くもなかろう。印象としては、異次元緩和に目立たないけれども小さなヒビ割れが出来たということ。

そのうち、そのヒビにくさびを打ち込んでひび割れ大きくし、混乱に乗じて一儲けという輩が登場するのが、昨今のマーケットというものではないかと思う。

さて、昨日は金をはじめ貴金属全般に買いが入り全般的に上がった。今週も、金とプラチナとどちらを買えばいいでしょうか・という質問を受けたので、金です!と答えた。金が上昇するとプラチナは連れ高するが、それはフルに連動するものではなく、最終的にはかい離する・・・つまりプラチナは付いてこられなくて価格差が開くと思います・・と。

今年に入って金にシフトしてきた資金は、買いたい時に思った価格で買うことができ、売りたい時に売れる、つまり流動性を重視しないわけにはいかない、大口の資金と思われるからだ。特に相場の背景が中央銀行の政策に関連したものがテーマ故に、プラチナではなく金でしょ!!ということ。三菱UFJのニュースも言うまでもなく、それに関連するもの。

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