本日の日経朝刊が一面トップで報じた、三菱東京UFJが国債のプライマリー・ディーラーから降りるという話は、こうした類の出来事が早晩起きるとは思っていたが、まず、こういう形かぁ・・・というのが記事の見出しを見ての第一印象。こえまでの日本の国債発行の経過からは、衝撃的なニュースといえる。ここまでのアベノミクスの大きな一角を担ってきている異次元緩和策の曲がり角を示すイベントという感じだ。
足元の債券市場(国債相場)は、日銀が“池の中のクジラ”状態で機能不全に陥っており、仕事は暇で草創期から扱ってきた大手証券の債券部は人員過剰で配置転換で人を減らしているような状況となっている。・・・でありながら、ひとたび相場が荒れると人手不足になるのだろう。
日銀一手買いの市場の先行きのリスクは、先月私も「国内における金保有の考え方」との関連で一文を書かせてもらいましたが(日経朝刊2016年5月20日掲載)、こうした動きは年後半、そして来年前半と増えていくものと思われる。
さて米国関係で主要指標の発表のない今週。FOMCを前にして、目先の障害のなくなった金市場は、徐々に5月2日の高値1306ドルに接近という流れ。
「国策について行け」のトップランナーというイメージがあったのですが…
販売に直結する証券会社とも違いますし。
これが野村とかでしたら、さすがに相場も動いたと思います。