さて米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。明朝3時に声明文の発表。今回は節目のFOMCなのでメンバー全員の経済予測公開で、ドットチャート(中央値)がどう動くか。インフレの評価は相変わらず一時的というものだろうし、テーパリング(量的緩和策の段階的縮小)の検討については4月の議事要旨で地ならしをしたので、記者会見で何か語るのか。
足元でリバースレポ(・ファシリティー)の取引額が今週14日に5840億ドルと過去最大になり注目されている。意味するのは空前のカネ余り。
これは金融機関がFRBの保有する債券を担保に資金を貸し付けるもので、現行の金利はゼロ。金融機関は一般的に余資を短期証券などに投資するMMF(マネー・マーケット・ファンド)に置くが、いまやMMF自体が投資する対象がなくなりつつある。15日の3カ月物国債利回りは0.025%。このところ0.01%まで下がる現象もみられ、取引の状況によってはマイナス利回りにもなりかねない瀬戸際も。
銀行はカネを持て余し、FRBに駆け込む、ゼロでもOKと。 いやいや、むしろFRBが主体となって資金回収をしているということか。その一方で、毎月1200憶ドルの資金供給が続いている。かなり煮詰まっているといえ、FOMCはどう方針を示すのか。
タイ中銀が4月に43.5トン金準備を積み増したが、5月以降も買い増しているとの未確認情報がある。
昨日の予告通りポッドキャストのみ、音声バージョン「亀井幸一郎のゴールドボイス」更新しました。
「浮上したIMF保有金売却案」 17分51秒