マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

涙があふれて止まりませんでした。

2011年02月08日 22時54分42秒 | 心食動息の医療現場を目指して
歯界展望という業界誌があるのですが、
1月号に載っていた臨床の写真を見て、涙が後から後からあふれて止まりませんでした。

「ここまできてしまったのか?」

という思い。

「この娘はどう生きていくのだろうか?」

という絶望感。

悲鳴をあげたくなりました。

<不正咬合の病因と病態生理>









14歳の少女の口腔内です。
無舌症でもあります。

2枚目は下額と上学のコンピューターグラフィックス。
3枚目は横顔。あどけない顔のシルエットがなおさらに涙を誘います。
4枚目は、正面と上頭部からのCT画像です。

幸い日常の生活で摂食、咀嚼、嚥下に支障なく顎口腔機能は鋏状になった上下歯列や口蓋に接する下顎臼歯と周囲軟組織が連携して営まれているのではとの推測でした。
発語にわずかな異常が見られる程度だそう。

それにしても、これは見るに堪えない状態です。
無舌のためか、歯は舌側に倒れこみ、上下の噛み合わせは全くないようなアンバランスさです。

大阪の三浦クリニックの三浦直樹先生が小児科医の頃、産科の立会出産でのっぺらぼうの赤ちゃんを3例取り上げたという話を十年近く前に聞いたことがあります。

このような子どもがとても増えているということを、本来ならばもっと周知しなくてはならないことなのかもしれません。

顎口腔機能の初期発達は不正咬合の発症にどのように関わるのか?

顎顔面の成長に関わる顎口腔機能は、胎生12~12.5週にはすでに口唇閉鎖と嚥下反射、22週には口唇突出、24週には吸啜(きゅうせつ)反射が見られ始めます。出生後の授乳に必要な機能や反射はすでに胎児期に獲得されているということなのです。

胎児期に異常がない限りは機能と形態がバランスのとれた状態で発育のスタート地点となります。

これだけでも、いかに胎児期の初期の母体の状態(食生活や精神状態など)が大切かということがよくわかると思います。

新生児期(乳前歯萌出前期)の授乳と嚥下は、上と下の口唇と口の周りの表情筋の収縮、舌の前後運動のコンビネーションによって成しうるものです。生後5~6カ月の乳前歯萌出時期(離乳準備期)になると閉口筋と舌骨上筋群のリズミカルな動きにより舌は離乳食を口蓋へ押しつける成熟型の咀嚼パターン(上下の動き)へ進化します。
つまり、授乳期の舌運動は蠕動運動、離乳開始期には前後運動、離乳後期は上下運動となるわけです。

生後10カ月~1歳の離乳後期(乳臼歯萌出開始期)になると、上下の乳前歯が生え揃い、食べ物を前歯で噛み切って取り込む摂食機能が獲得されます。

また、乳臼歯の萌出がはじまり、口角は咀嚼側が収縮するとともに舌は左右に動き(側方運動)、食べ物を歯槽堤に運び、歯茎に乗せ上下の歯茎でつぶし、咀嚼の機能が獲得されます。

嚥下は挙上筋により下顎が挙上されて上下の歯の咬合により固定され、舌尖は口蓋に接する成熟型に発達します。

しかし、不正咬合となる子どもには、舌突出などの様子が見られることが多く、舌背は口蓋まで十分に挙上されません。多くの不正咬合に付随する舌突出は咀嚼、嚥下機能の発達から考察すると授乳のための未熟な舌運動が残遺したもので、舌機能の発達の段階で上記の運動が十分学習できなかったものと考えられます。

最近の児童の歯列弓の形態は上下ともに幅径が狭小化し、特に下顎第一大臼歯(6歳臼歯)の舌側傾斜が著しく見られます。上下臼歯が舌側傾斜し、歯列弓が狭窄すると、咀嚼機能が低い乳前歯萌出から始まる歯列の成長過程において、舌が十分に挙上できなければ上顎の発育不全が、側方運動ができなければ上下歯列、歯槽の側方への発育不全、下顎臼歯の舌側傾斜が起こると考えられます。

<不正咬合になるとどうなるのか?>

生まれたときから始まる摂食、咀嚼、嚥下の学習過程で、舌の上下、側方運動、下顎運動の機能が発達せず、舌の前後運動が残遺した未熟な咀嚼、嚥下運動が上顎の未発達、上下歯列の狭窄、下顎臼歯の舌側傾斜を起こします。上顎の狭窄と高口蓋は、鼻道を圧迫し、慢性の鼻閉や鼻のアレルギー、アデノイド(扁桃肥大)と密接に関わります。

これは、上顎にお未発育により上気道が狭窄しての上気道障害です。
上気道は呼吸、嗅覚、発声などの機能とともに、扁桃など生体防御システムに密接に関与しており、上気道障害の口呼吸が、扁桃肥大や鼻アレルギーの一因となるのです。

口呼吸による開口は、頭蓋の後方回転、頸椎は前方傾斜し、上下歯列、歯槽の舌側傾斜と上顎前歯のフレーアウトを促進させ、下顎は後下方へ回転して成長方向が変異します。この高頸部の形態変化は乳歯列から混合歯列期であっても睡眠時無呼吸症を発症してしまう傾向にあるのです。

これは、いつもココロビオティックセミナーでお話させていただいているDr.プライスの「食生活と身体の退化」に見る、顎歯列の問題に通じる症例でした。

ほとんど受け売りの記事ですが、
大きくうなずく事例でしたので、備忘録として書き留めておきたいと思います。














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奇跡のりんご

2011年02月08日 21時02分21秒 | 庵主の日記
この日曜日に、奇跡のりんごの木村秋則さんの講演会に行ってきました。

なんと会場入り口で陽子ちゃんご夫妻に会いました~!
びっくり。だって関西から来ているんですもの。
募集が始まってすぐに、チケット完売となりました。
1000人以上の来場で、会場は満杯でした。

畑ごはんちゃんもすぐそばの座席にいたのですが、いろいろな方とごあいさつしていたら声をかける間もなく・・・。ごめんね~。

たくさんのお顔見知りの方にお会いいたしました。

木村さんのお話は本当によかったです。

津軽弁のやわらかな言葉は、その柔らかさと裏腹に力強く、腹に響く内容でした。


木村式自然栽培農法は画期的でした。

無農薬、無肥料栽培でそれは素晴らしい農作物ができるのだそうです。
それも、木村さんの指導のもとでは、確実にできるというのです。

土の温度や作物の成長の特質などをちゃんと理解すると
なるほど、科学的に立証できます。

しかし、素晴らしいのは、そんな農法を見出したきっかけは
全て木村さんの自然の力を信じるという気持ちでした。

こうなるはず、できるはずっという直観でしょうか。

こうなると、もう、木村さんは神様的存在です。

脳科学者・茂木健一郎に「ニュートンよりも、ライト兄弟よりも、偉大な奇跡を成し遂げた男」と言わしめました。

ひょっとしたら、アインシュタインよりもすごいかも。

無農薬、無肥料でここまでできるんだって驚きの連続でした。

友人にたくさん自然農法をされている方がいますが、皆、やはりご苦労されておられます。
そんな方が、木村式を習えば、もっと楽に自然との調和がはかれるのだというのですから、これは情報として伝えてあげなくてはって思ってしまいます。

いやいや、すでにご存じのことだとは思いますが・・・。


岡山では、JAを巻き込んでの取組が始まっています。

愛媛、香川も後を追いかけながら、中国四国での一大ムーブメントが起こせたらすごいですよね。


これからの農業のありかたのモデルとなるに違いありません。


3月27日に開催する「ミツバチからのメッセージ」のイベントも
農薬ネオニコチノイドだけに特化するのではなく、さまざまな食と農の問題を考えるきっかけになってくれるとうれしいです。

今回は、竹下和男先生が昨日お電話をくださり、
「今年いっぱいはすでに講演で予定がいっぱいになったので、27日は香川に時間を取りますよ」とのお返事でした。

願えば叶うって本当ですね。

竹下先生には、基調講演をしていただくことにいたしました。
演題は「台所に立つ子どもたち」です。
きっと、泣き虫校長先生の素晴らしいお話を聞かせてくださることと思います。

私たちにできることは、本当にちっぽけなことですが、
それでもこうやって積み重ねていけば、ハチドリのように、何かを動かすことができるかもしれません。今私にできることをしているだけと、もくもくとしていきたいと思います。

ある農家のおじいちゃまが「農薬がなかったら農作物は絶対にでけんきに」といいました。
「年々、虫も強くなって、次々薬も変えんときかんきんな」って。

絶対にできないと思いこんでいる人を変えていくことは容易ではありませんが
できた人もいることを、伝えて、伝えて、行きたいと思っております。

どうぞ、3月27日にはたくさんの方を連れて、「ミツバチからのメッセージ」をうけとってくださいませ。

















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あさ先生のマクロ日和料理教室 第1回

2011年02月08日 17時32分17秒 | スタッフ講座マクロ日和&なごみCafe
今日は中原亜智先生がコーディネートするマクロ日和の料理教室でした。

バレンタインのディナーがテーマでした。

いつまでも乙女のココロを忘れずに、大切な人に召し上がっていただくための
<勝負ごはん>です!

って、もっとやわらかなイメージなんですけれどね。

写真で楽しんでくださいね。



お料理の全体写真です。豪華なおうちごはんです。



スープごはん。揚げ野菜もハート



ヒジキと里芋のガレット赤カブと人参のハート。あら、ベビーリーフもハートでした。



切干大根のミネストローネ。白菜は小さなシェフが手でちぎってくれました。 



リンゴのワッフルとサツマイモのチョコボール。



見えますか?ワッフルの中にはリンゴの無水煮がはいっています。ほんの少し甘酒の甘みを入れました。





今日もちいさなシェフは大活躍。
お粉を混ぜたり、ワッフルの焼き加減を監督したりしてくれました。

おかあさんに負けないように、大好きなお父さんへのお料理作りでした。
(全部たべちゃったけどね おうちでもまた作ってね)
ありがとう~。

あさ先生は丸亀でnatural food te-maというパンの教室を主宰されています。
マクロビ対応のクラスもあります。
無何有庵の専任講師なので、マクロビオティック基本食、おもてなし料理、お手当の御指導はできますよ。
中讃、西讃地区の方でマクロビオティックの基本食を習いたい方は
何人か集まってお声をかければ教室を開いてくださいますよ~。














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