ローマンうえだを見学

2010年10月19日 | 日々のこと
 佐久法人会佐久市支部の研修は、特別養護老人ホーム「ローマンうえだ」の施設見学と、その施設の嘱託医でおられる「市川英彦先生」の講演であった。

 「人間らしく暮らし続けられるようにみんなで支援~ローマンうえだの実践から~」の演題である。講演については後日に。

 施設内の見学の前に副施設長さんから、ローマンうえだの生い立ちから説明があった。この施設は住民たちが署名運動をして誘致したのだという。

 施設の自主事業などのセミナー講座を卒業した有志が同窓会を作り、ボランティア活動をしているのである。同窓会活動はあくまで自主的な活動で「ふれあい・学びあい・支えあう」の元に、通年でこの施設に通われる方が80人もいるという。

 同窓会だよりまで出されていてびつくりしたなー。

 入居している方の平均年齢86歳、介護度4.2 100室の内10室はショートスティにしているが、入居待ちは630人だという。

 施設が同窓会に求めるのは、ここでのケアーがどんななのか、利用者の目線で、利用者の声を届けて欲しい・地域の風を運んで欲しい・世代をつないで欲しいの3点を挙げられた。

 施設の廻りの草花を年間通して育ててくれる方や、趣味の会の人たちが定期的に訪問して、ただものを見せるだけではなく、入居者とコミュニューケーションをとっているのだ。

 各種の催しごとにも積極的に参加してお手伝いしていたし、地元の小学生が1年間に16回もきているというから驚きである。

 特別養老老人ホームに入所後も地域の人々との交流を続けられるように、そして1日でも自宅に帰してやろうと言う心意気である。

 ここで終末を迎える方は9割、だから入所に際して看取りについて、本人や家族に確認をし、思いを叶える支援をしているのだと、最後の医療もどうするのかと家族と相談すると。

 施設内を見させていただいて、何かが違うと思ったのは私だけではないはず。

 介護の離職率は25%とも言われているが、ここは5%足らず、それも結婚とかの理由であるとのこと。

 リフトなどの器具を使うことにより、職員の体の軽減を図っているという、だから今も妊婦が8人いても、辞めないで勤め続けられているとのことだった。

 自分らしく暮らしていくことを支えあう地域なのだろうか。

 当日もサポーターの皆さんを2組、歌と手芸で入られていたのを拝見した。

 すごくあったかな雰囲気の施設であることは間違いない・・・・でも、待ちが630人ですからね。
コメント
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